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詩集

先流れ子

作者: 立春


先流れ子


想像すると女の身体が浮かぶのです

けれど、どうにも不思議なことで

その女には顔がないのです


もしかしたら、その女は

私の理想なのかもしれず

色のない身体のしなりに

はたと意識が向かうのです


さらにまして募るのは

 悲しみではなく

 憎しみではなく

時々、思い浮かべてみては

すっと身体が硬直して

その女を想っているわけもなく


顔さえ見えぬ女の身体に

私は眼をふさいだまま

お前は誰なのかと

そっと尋ねてみたのであるが


女の身体は人形のように

 そこに立っているのです




私の生まれる前に

流産したきょうだいがいました

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