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チョコレート
第四話です。
宜しくお願いします。
そして夕方。
約束通り、母早くに帰ってきた。
母「ただいまあ~。」
シンジ「おかえりなさあい!チョコモナカ!チョコモナカ!」
俺ははしゃいだ。
今思うと、その態度からして、多分、母よりアイスクリームの方を優先していたに違いない。
しかし、そんな俺を見て母はこう言った。
母「ごめんねシンちゃん…。チョコモナカ売り切れだったんだぁ…。でもほら!チョコレート買ってきたよ!はい!シンちゃん!」
この時俺は何を思っていたのだろうか。
多分期待していたアイスクリームじゃなかった事にひねくれてしまったのだろう。
「チョコレート違うもん!アイスクリームだもん!チョコモナカがいいもん!」
と、折角母が買ってきてくれたチョコレートを床に投げつけ、わんわんと泣きじゃくってしまったのだ。