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サトルとサトミ

作者: せおぽん
掲載日:2025/12/25

若いカップルが手をつなぎ歩いている。


サトルは、自分の肩ほど背の彼女の横顔を見る。


『サトミは可愛らしいな。美人ではないけれど、愛嬌がある。料理が不得意で、気が強いけど、趣味も同じで気が合うし、一緒にいて飽きる事がない。ずっと一緒にいたいな』とサトルは思った。


のを、サトミは悟った。サトミは妖怪「サトリ」の子孫で相手の心が読めるのだ。


サトミは、サトルの顔を上目使いで見つめる。


『美人じゃないなんて、失礼ね。サトルだってイケメンじゃないじゃない。料理だって頑張ってるよ。趣味は同じじゃないんだよ。私があわせているの。でも、いいの。サトルは優しいし、いつも私を大事にしてくれるから。大好きだよ。サトル』

と、サトミは思った。


のを、サトルは悟った。彼もまた、「サトリ」の子孫だった。


「ははは」

「うふふ」


「今日はどこに行く? サトミの行きたいところにしよう。」


「え?ゲーセンじゃないの?」


「今日は、サトミの行きたいところに行きたいんだよ」


「嬉しい。じゃあ、私ランジェリーショップに行きたい。新しく可愛いのが欲しいんだよ」


「…」サトルは一瞬、沈黙する。


「何考えてるの? いやらしい」

サトミはサトルの腕を、ぎゅっとつねった。


「ははは、本当にサトミはなんでもお見通しだね」

「サトルもね」


若い二人のサトリは、ニコニコしながら歩いていった。




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