第9話 良い子は眠りましょう。
ランダムに召喚される、それを分かったはいいもののどれくらいの数が居るのかが分からない。
「普段やるような仕草だろうし、もしかして何百とそれをやってたとしたら.......」
数百人居るってこと?これ?.......やばすぎじゃん。
「とりあえず、お前っ!」
「な、なんですか♡」
「流石に名前無しはアレだから、そうだな......」
こいつは包丁やば女........あっ!
「今日からお前は、ウクナ、そう、ウクナだ。」
⋯⋯頭文字を逆さ読みしただけだ。
「ひひっ♡あ、ありがとうございます。」
「おう。」
こいつは確かに不審者ではあるが、《《危険性》》を除けば、良い奴なはずだ........多分。
「こんなやつを受け入れるんですかぁ?」
アリアがそう囁いてきた。
「まぁ、元はと言えど俺が悪いしな。」
元凶は全て俺である。皆、ごめん。
「......?」
───なんか頭がフラフラしてきたっ。
「ふふっ♡」
おい、アリア、お前またなんかして........
「お、お..........まえ....」
俺は深い眠りについた。
───何か狭いし、暑い。
目を開けると見知った天井に........女三人。
⋯⋯完全に昨日と一緒じゃねぇか。
「いつの間に、睡眠魔法をやったんだ....?」
俺はそう呟く。
右肩にはアリア、左肩には真奈、そして縋り付くように寝ているのがウクナ。
───暑い、暑すぎる。
「出ないと...」
こんなの寝れたもんじゃない。
「.......ん?」
え?なんかがっしり掴まれている感覚があるんですけど?
「っっっ!」
全く出られない。
───こいつら.....起きてる?
「クソッまた眠たくなっ........て....」
クソったれっ!........
2度目の深い眠りへと、俺は突入した。
**********
翌朝になって、今、俺は学校に行く用意をしている所だ。
「......」
そういえば、なんで真奈ここに泊まってんだ?
他の2人は、学校がないからいいけどさ......
「一緒に登校しよっ?」
そういえば言い忘れていたが、真奈と俺は同じ学校である。
「いいよねっ?」
真奈は後ろに組んでいる手をチョップをする形にして言った。
───まぁ断る術はないよな。
「こいつ、ずるいですねぇ?」
「ず、ずるいね、ひひっ。」
2人は真奈に睨みを効かせていた。
そして、真奈もまた2人に睨みを効かせていた。
⋯⋯おいおい、今まで犬猿の仲だったのが更に1人増えて三つ巴になってんだけど?
「とりあえず、本当になんも無いし学校に行くだけだからっ。」
頼みますっ!と、ポーズを取った。
「まぁいいですよぉ。確実に貴方は影でしか見ることが出来ない女ですもんねぇ?」
「はぁっ?!」
───頼むウクナっ!助けろぉっ!
「ひひっ♡私のこと見てど、どうしたの♡」
あぁダメだこれ。察してくれねぇわ。
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