最終話 私にとっての小説は。
もし良ければ、別作品の「子猫を拾った。そしたら死んだ。」もぜひ1話だけでも見ていただけると嬉しいです!
https://kakuyomu.jp/works/822139836531403073
「はぁっ...!....はぁっ!」
「■■■□□□□■■□□□!!」
「うるさいなぁ!」
冒険者ドール君は目の前の魔物に剣を突き刺す。
「よしっ!倒したな。にしても......ここは暗いから、明かりがないとキツいな......」
「う、え、あっ......た、たすけてください。」
⋯⋯ん?
「だ、大丈夫か?君。」
*********
よしよし、こんなものかな。
「───こんな感じのストーリーでいいや。」
人を率先して助けて、自分の命を惜しまなくて....... かっこよくて、強くて.......《《あの人に限りなく近い》》。
そんな人物が、私が創りし人形君。
昔は日熨斗宮って名前だったけど、それはやめた。
なぜなら、私の想像通りに動かないから。
操り人形みたいに動いてほしい。
「───このスキルは、素晴らしい。」
描いたもの、想像したもの、それら全てを具現化できる私のスキル。
……そういえば、日熨斗宮やドール君には《《モデル》》がある。
名前は.......□□□□□って名前だった。
そのモデルと出会ったのはとても幼い頃だ。
……当時、根暗で生まれつき体の弱い私は、よく虐められていた。
そんな中、□□□□□に出会ったのだ。
□□□□□は私の心を救ってくれた。
───だけど、私はある日、川辺で事件を起こしてしまった。
贖罪を目的に、私は均衡を保った。
しかし、それもいつしか保てなくなった。
彼が自殺したのだ。
原因は、分からない。
「───だから私は、□□□□□の代わりに、ドール君を創ることにした。」
……最初は日熨斗宮って名前だったけどね。
「───私でも、なぜこんなスキルを使えるのかは分からない。」
ただ、これは奇跡だと思った。
だから、私は最大限利用した。
「───まずは、世界を創って、日熨斗宮という人物を創って、そこに□□□□□の性格を入れてみた。」
失敗だった。
いくつもの日熨斗宮君を創ったけど、どれも失敗。
「───そこで、ドール君を創ってみた。今度は更に精密に□□□□□の性格を入れた。」
成功だった。
限りなく成功だった。
「───でも、近すぎても逆に□□□□□らしくなかった。」
そこで、前に創った内の1人の日熨斗宮君に遊び半分で、スキルを与えてみた。
「───驚くほどに、□□□□□らしかった。」
だから、私は工夫に工夫を加えて、日熨斗宮君を□□□□□らしくさせようと奮発していった。
───さっき消えた日熨斗宮君は、36回目。
私が□□□□□を再現している理由は、単純だ。
ただ私を見てほしいだけ。贖罪なんかじゃ、ない。
いつまで経っても私は、クズのまんまだった。
……そういえば真奈とか、その他諸々に私を認識している人物が居たな。
なぜだか分からないけど、日熨斗宮を創りまくっていることを薄々と勘づかれている気がする。
「───次は.....日熨斗宮君の作品物で、私に勘づいているやつは消しておこう。真奈も、個別に消しておこう。」
36回目は、まだまだ完璧じゃないから消した。
───次こそ完璧にさせて、私に好意を持たせる。
「───私にとっての小説は、私のための道具だ。」
◆◆◆お礼・お願い◆◆◆
最終話まで読んで頂きありがとうございました!
□□□□□に当てはまる名前は、作品中に隠されています!もし良ければ探してみてください!
そして、ウクナについてはあえて書きませんでした。考察の余地があった方が、楽しいかな..........?と思いましたので。
この作品を読んで頂いて、本当にありがとうございました!!!
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もし良かったらカクヨム様でも、「なにやらヤバい目をした自作ヒロインたちが追いかけ回してくるんだが?」を投稿しているので、1話だけでも見てみて下さい!!!
https://kakuyomu.jp/works/16818792440601283051
おわり。