第30話 第2回戦の始まり。
「な、なんだっ?!」
なにやら巨人からは以前の戦いでは無かったはずの、《《触手》》が生えていた。
「しねっ!しねっ!」
凶暴さも増している。
でもなにかに恐ろしさを覚えているように感じた。
「アリア!避けろ!」
触手が向かっていた。
「......めんどくさいですねぇ。」
アリアは豪炎を出して、その触手を除けてみせた。
……あれ?豪炎使えばこの巨人を容易く倒せるんじゃあ?
「アリアっ!その魔法をこの巨人にやってくれ!」
「わかりましたぁ。」
アリアは手のひらを向けると、豪炎を出した。
「...........どうだっ?!」
巨人は―――居なくなっていた。
「倒した...........ってことか?」
「そんなわけ、ないない。」
「なっ?!」
巨人は、生きていた。
「なぜ生きているんだ?!」
「たんじゅんに、ちいさく、なった、だけ。」
「単純とは......?」
「とりあえず、おまえから、ころす。」
さっきまでの殺気が全部アリアへと向いた。
「巨人っ!俺が相手だぞ!」
―――頼む!アイロちゃん!
(ワカッタ。)
身体が変形していく。
「俺も触手を使えるもんでなぁっ!」
とりあえず頭を狙ってみる。
「突き抜けた.......か。」
まぁ、物理は効かないっていうのは知ってるからな。
「真奈!俺の腕をスキルで液体に出来るかっ!」
「うんっ!」
「うぉっ.....」
本当に液体になった。
「アリアっ!俺の腕目掛けて豪炎を!」
「..... っ!わかりました!」
アリアは俺の腕目掛けて手のひらを向ける。
―――俺には作戦があるんだよ。
アリアが、たった今豪炎を出した。
「あっつっ!!」
でも、やっぱりな!
「俺のこれは炎が乗っかった液体だ!」
だから、これをこいつに振りかけれは......
「ああああああああ!!!」
よし、作戦成功だ。
「正直、戦闘は得意じゃないから、アリアに俺の腕を炎属性にしたところで当たらないと思ったんだ。」
しかし、属性がある液体なら別だ。
……なんたって無造作に敵に攻撃を出来るからな。
「予測できない位置で攻撃されるのはさぞかし避けずらいだろう。」
そう思っていると、巨人は消滅した。
―――勝負、あったな。
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