第27話 なんだ、災厄なんかないじゃん。
てか、災厄が起きるのなら外に出なければよくね?
―――あいつは例外として。
「んじゃあ、今日は外出せずにダラダラとしておこう!」
「どうしたの?いきなり大声出して。」
「真奈....なんでもない。」
変人を見るような目で見てきた。
……それやめろっ!
「まぁ、でもそんな日もありかもですねぇ。」
「.....アリアの言う通りかも。」
アリアの言葉に真奈が賛同する。
「それじゃあ、今日はパーティでもしようっ!」
「そうだな。」
「そうですねぇ。」
……ウクナはまだ寝ている。
ロングスリーパーすぎやしないか?
**********
「まずは、家で遊ぶっていったら映画でしょ!」
「.....そうなのか?」
俺、悲しいことに家で遊んだことないから、そこんとこ分からないんだが。
「.......可哀想。」
おい、聞こえてんぞ。
「映画つっても何を見るんだ?」
「まぁ、ヒーローものでしょ。」
ヒーローものか.....あっ、気になってたやつあったんだよな。それでいいか。
「忘却のジェノサイドって映画はどうだ?」
「何か聞いたことがあるような.....」
おっ、珍しい。
「俺の趣向に怖いほどにマッチしててな..... 」
話すこと10分。
「うん、うん分かった。」
「.....すまん。」
話しすぎた。
「それで、それでぇ?」
でもアリアは目を輝かせて聞いているんだぜ?気持ちよくなって話してしまうのも仕方ないじゃないか。
「.....すまんが、話はこれ以上は止めとく。」
「やっとだ....」
「えぇ~。もっと聞きたかったですねぇ。」
こうして見ても正反対な2人だなぁ。
「ふぇ~、ど、どうしたんですか?皆さん。」
やっとウクナが起きた。
「今日はパーティだぞ。」
「え、えぇっ!そ、それは良いですねぇ♡」
何か良からぬことでも考えているのか?
―――まぁ、皆で映画観るかっ!
それから、8時間後。
外は暗くなって、皆が寝静まる頃だった。
「もう、寝ようか。」
「そうですねぇ。それでは、私は1階へと。」
「うん。」
「おやすみなさい。」
部屋へ出る前にアリアはそう言う。
「おやすみ。」
「―――皆も寝るぞ~っ!」
「もちろんっ!」
「と、当然ですよ....っ...ひひっ♡」
その当然は昨日崩れているんだけどな。
……というか、めっちゃ眠てぇ。
「んじゃあおやすみ。」
「「おやすみなさい。」」
消灯して、ベッドへと入った。
……災厄.....来なかったな。
これでいいんだよ。これで。
(..........)
―――アイロちゃんは、黙るばかりであった。
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