第20話 虚ろな遊園地
―――さすがにおかしい。
俺たちは、違和感を覚えた。
「というか.....」
今気付いたが.........この遊園地不気味だな。
「まるで、人が笑っていない。」
皆して笑っていない。
……心なしか、機械のように見えてくる。
「ちょっと異常じゃないか....?」
俺は皆にそう問いかけた。
「そうですねぇ。」
「うんっ。」
「こ、これや、やばいやつ......では?」
俺は少し記憶を辿ってみた。
もしかしたら、これも俺の創作物のキャラだったりで引き起こしているかもしれないからだ。
……いや、確実に、夜を来させないとか、時間を進めさせないなんて能力を持ったキャラなんて居ない。作った覚えがない。
「まぁ、キャラの能力が改変している可能性も否めないから、あれだが........」
……怖いし、遊園地から出よう。
「皆、帰らないか?」
「そうですねぇ、何か面倒事のような気がします。」
「私も、そう思うっ!」
「わ、わたしもです。」
そう言って向かう行き先を出口へと変えて、歩み出そうとした時だった。
「……は?」
突然、さっきまでいたはずの人間が《《消えた》》。
―――直感だが、とてもヤバい気がする。
「っ、少し走るぞっ!」
俺たちは走る、走る。
そうして、出口へと辿り着いた。
「出られないっ?!」
「っ.....これは困りました...ねぇ。」
「ま、まずくない....で、ですか?」
遊園地の出口は、なにやら結界のようなものが貼られていて、出られそうになかった。
……まぁ、簡単にここから出られないであろうな、というのは薄々思っていた。
「ここらどうやって脱出すれば......っ!おい皆っ!あれを見ろ!」
「「「っ?!」」」
皆、驚愕する。
―――なぜなら、俺が指差した方向には、不気味に黒いモヤが掛かった.........巨人がいたからだ。
「やっと、でられた。すべては、あの《《おかた》》だ。」
子供のような声....いや、それすらも分からないが、巨人はそう発した。
「おい、あの御方って誰のことだ?」
「いうわけ、ない。」
「......お前がこの夜が来ない....時間が進まない現象を起こしているのか?」
「そう、だ。」
「それは何故?」
「な、ぜ?.....おれは、おこしたくて、おこしている、わけでは、ない。」
なるほど.....
「ただ」
―――ん?
「おまえを、ころせと、あのおかたから、いわれた。」
「まさか.....」
「おまえを、ころす。」
―――災厄が今まさに、降り注ごうとしていた。
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