第2話 このノート......やばいぞ。
アリアがヤバいと知った俺だが、気になることがあった。
「っそうだ!もしかしてアリアは今ここで魔法とか使えたりできるのか?」
もし使えたら、だいぶヤバい。本当にヤバい。
「.....ふふ、使ってみますねぇ?」
⋯⋯ん?
アリアは、俺が小説を書いているノートに向けて手のひらを伸ばしていた。
「おいおいおい.......ちゃっと待っ......」
ゴオォォォという音ともに豪炎が、俺のノートに向かって放たれた。
「.....な、なんでだ?」
俺の....俺の作品がっ......
「.......だってこのノート、私以外の女を愛したものですよね???浮気じゃないですか....まぁ、誰だって過ちはあります。今回は特別に許しますよぉ♡」
アリアがそう言った時だった。
「「っ?!」」
灰となったはずのノートが再生していた。
「どういうことだ??」
「私たちの愛を──────邪魔している?」
即座にアリアは豪炎を放った。さっきよりも強い。おかげで俺の家の壁が........あぁ。
「.......」
⋯⋯やはり灰になった後、ノートは再生していった。
「何でしょうか?このノート。何か魔法でも施されている?.....私の制裁から逃げるとは........いい度胸ですねぇ?」
本当になんなんだ?このノート。
得体の知れない怖さがあるから放置でいいか......
「というか、情報量が多くて忘れてたけど魔法使えるんだな.....」
魔法を使える....この世界ではあってはならないことだ。いくら人々にスキルが発現したって言っても、魔法を使える人間なんて聞いたことがない。
「まぁ....なんとなく感覚で使えるって、分かってましたけどねぇ~。」
なおさら、俺のノートを消す気満々だったのか......
「........リグ様ぁ、魔法を使って疲れましたぁ.....もう夜遅いですし、寝ましょうよぉ。」
不気味な笑みを浮かべてアリアは言った。
⋯⋯⋯⋯これ、まずい展開じゃあ?
「..................た、確かにな。俺は床で寝るからさ、アリアはベッドで寝なよ。」
「お気遣いありがとうございます。そうしますねぇ。」
あれ?意外とすんなりだったな.....
これじゃあ、俺が恥ずかしいだけじゃねぇか....
俺は電気を消して、「おやすみ」と言った。
「おやすみなさい。リグ様ぁ♡」
幾時間か経った頃だろうか。
───なにか暑い。とても、暑い。
「っっっ?!」
目を開けると、俺は床ではなくベッドで寝ていた。
⋯⋯アリアと共に。
「てか.....こう見るとやっぱり可愛いよな....」
俺は、思わずそう呟いた。
銀髪かつ長髪な髪に、キリッとした目。
そして、スラッとした身体に2つの大きな双丘。
───俺が想像していた姿まんまだ。
「寝る....か。」
なぜか気分が良いし、このままでいい............か.......
俺は深い眠りについた。
「ふふっ。寝顔も本当に可愛いですねぇ♡...............おやすみなさぁい、リグ様ぁ♡」
アリアが口の右端を上げ、そう呟いた。
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