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第18話 やべぇじゃねぇか。

俺は、気が付けば暗い部屋にいた。

───ここはどこだ?


「ココハ、ヒノシミヤノ、ココロダ。」


⋯⋯ほぅ。


「というか、アイロちゃん、やっぱ喋れるんだな。」


「ソウダ。」


俺の頭の中でアイロちゃんの声が響く。


「オレハ、イマ、ヒノシミヤノ、ナカニイル。」


中にいる....?


「つまり、一心同体みたいな感じなのか?」


なんか、アイロちゃんにすべてを見せたような感覚がするんだよな。


「ソウダ。」


やっぱりな。

てか、それでしんどくなった訳だ。


「っ、なぁ、このまま喋っててもいいのか?俺、多分倒れてると思うんだが.......」


「ダイジョウブダ。ココノ、イチジカンハ、ソトノ、イチビョウダ。」


「それなら良かった。安心だ。なぁ、何で俺の中に入ったんだ?」


「───オレハ、ヒノシミヤヲ、タスケタクテ、ナカニ、ハイッタ。」


「.........それって、もしかしてだがアイロちゃんと力が同等になってたりするのか?」


「ソウダ。」


やべぇな。


「カッテニ、ハイッテ、スマナカッタ。」


「全然いいよ。俺はそれで助かったんだし。」


「ヒノシミヤ、ソロソロ、メヲ、サマサセルゾ。」


「おう。頼む。」


───視界が開けてきた。

そして、声が聞こえてきた。


「なにって.....?ただの僕と彼との仲なんだよっ。」


⋯⋯は?


「───お前と俺との仲だと?」


ビクッと彼女は嬉しそうに驚いた。


「俺とお前はそんな良い仲じゃないだろ。」


そう言った途端、空気が変わった。


「なにをいってるの。」


普通のことを言ってるんだが.........


「というか、今までお前のことを知らないやつと、昔から知ってるやつとじゃ、見せれる度合いってもんが違うよな。」


「なにを......?」


「初対面で、普通に全部晒け出すやつなんか居るか?........居ねぇだろ?」


「僕は初対面じゃないよ?なにいってるの?」


「.......これダメだわ。」


「ねぇ、なにをその化け物に教えたんだい?ねぇ、ねぇ!!!僕にも見せてよっ!!」


「んーっと全部。」


まぁ、全部だな。一心同体だもん。


「僕はずっと君のことを見てきたのに、見てきたのに、見てきたのに、見てきたのに、こんなぽっと出にやつに全部......だと?あはははははは♡♡♡」


「..........」


あーこいつ過去最高に話が通じないかもしれない。


「もう、いいよ。お前。」


俺はそう言って、彼女の背後に一瞬で立って、殴って気絶させた。


───時間が動き出した。


「........あ。今、授業中じゃん。」


とりあえず、人目の付かない所にこいつを置いておくか。


**********


俺が教室に戻ってくると、先生や生徒が驚愕した。

まぁ急に居なくなったことで、やれ怪奇現象だの、やれ神隠しだの、で話は持ちきりになっていた。


「まぁ、ある意味どっちも正解っちゃ正解か。」


俺は今、帰り道を《《一人》》で帰ってるところだ。


なぜならば、このアイロちゃんの力を使うには、人前では出来ないからな。


「ここなら.......いいかな。」


俺は誰も居ない廃墟と化した建物に侵入して、力を試すことにした。


「すげぇ!すげぇっ!」


跳躍力、パンチ力、素早さ、何から何まで上昇していた。


「んで、これもすごいなっ。」


そして、アイロちゃんに変身すると、更に力を発揮することが出来る。触手だったり、剣を作ることだってできる。アイロちゃんは柔軟だな。


───ん?眩しっ?!

俺の目の前に3人の若い衆が、ライトを持って、こっちに向けていた。


「うわぁっ!!!お化けだっ!お化けが出たぞ!」


「キャアアアアアアアアアアア!!!」


「皆、落ち着けっ!とりあえず逃げよう!」


⋯⋯やべ。


以降、その廃墟は触手の生えた幽霊が出ると言われるようになったのであった。

◆◆◆お礼・お願い◆◆◆


ここまで読んで頂いてありがとうございました。


もし、


「ヤンデレが好きだ!」

「続きが気になる.....っ!」

「応援したいっ!」


と思ってくださいましたら、


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。

何卒、宜しくお願いします。


もし良かったらカクヨム様でも、「なにやらヤバい目をした自作ヒロインたちが追いかけ回してくるんだが?」を投稿しているので、1話だけでも見てみて下さい!!!


https://kakuyomu.jp/works/16818792440601283051

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