第1話 私ですよ?私。
今日で全話投稿します。
もし良ければ、別作品の「子猫を拾った。そしたら死んだ。」もぜひ1話だけでも見ていただけると嬉しいです!
https://kakuyomu.jp/works/822139836531403073
「はぁっ...!....はぁっ!」
「■■■□□□□■■□□□!!」
「うるさいなぁ!」
冒険者ドール君は目の前の魔物に剣を突き刺す。
「よしっ!倒したな。にしても......ここは暗いから、明かりがないとキツいな......」
「う、え、あっ......た、たすけてください。」
⋯⋯ん?
「だ、大丈夫か?君。」
**********
───よしよし。いい感じに書けそうだな。
俺の名前は日熨斗宮楓。高校生で、小説を趣味で書いている者だ。
俺は、今の今まで現代恋愛を書いていた。
「にしても、ほんっと、変わっちまったよな。」
ある日、この世界に魔物やダンジョンといったもの
が出現した。
そして、極わずかの人々にスキルというものが発現した。
「小説はこれくらいにして、寝るとするかっ!.......あっ。」
小説を書いているノートを仕舞おうとしたところ、手が滑って落としてしまった。
「よい.....っしょ。」
俺は素早くノートを拾って、開いてしまったページを振り払い、仕舞った。
そして、俺は電気を消して布団へ潜る。
⋯⋯眠れない。
「やっぱり、小説を書いた後って眠れないな...........うしっ!眠気が来るまで書くか。」
俺は、小説を書くために布団から出ようとする......その時だった。
「っ?!」
───ゴンッという物音がした。
「な、なんだ?」
⋯⋯気のせいか?いやそうに違いない。そうに違いない。
「っっっ?!」
───足音が聞こえる。俺は一人暮らしなのに。
...幽霊か?空き巣か? ....どっちにしたってやばい。
だんだんと俺に近付いてくる。
───いきなり音が止んだ。
「はぁ...はぁ♡」
何やら興奮しているような息遣いが聞こえる.........
「ふ、ふっふふ♡」
やばいやばいやばい。笑ってるしこれ扉の前に居るやつだ、めっちゃやばいじゃねぇか!!!
キィーと音を立てて扉が開かれていく。
「リグ様ぁ!そこに居たのですねぇ?!」
⋯⋯え?
なんでその名を.......ってか
「もしかして.....アリア?」
「そうですよぉ〜リグ様のアリアですよぉ?」
俺の作品のキャラがなんで俺の目の前に.....???
「.......なんでアリアがここに居るんだ???」
「なんでって言われましてもぉ、愛の力ってやつですよぉ♡」
「.......」
「冗談ってやつですよぉ、冗談。実は私も分からなくてですねぇ、気付いたらここに居たんです!」
⋯⋯どういうことだ?
「てか、よく俺がリグだって分かったな。」
「当然に決まってるじゃないですかぁ。だって、私を作って愛してくれたのは他でもないリグ様じゃないですかぁ♡」
⋯⋯アリアって、こんなキャラだったか?
「そうそう、本当の名前は日熨斗宮 楓様ってことも分かってますよぉ?ただ、せっかく私のために舞台を用意してくれたのですし、あの頃と同じようにリグ様とお呼びしているんです。」
「.....あ、あの頃って?」
「好きでもない、作られたリグとパーティだったころですよ。」
「なっ....?!」
「私は嫌でしたよぉ?物語通りに進んでいって、身体が強制されていくのがぁ。」
そこでアリアは、「ただ...」と言って言葉を溜めた。
「リグ様が書いていると思うとゾクゾクしましたぁ♡」
───アリアは、やばいやつかもしれない。
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