Chapter8【制作秘話】
Chapter8では、ついに――
**漆黒のロボ「アルバス」**が登場します!
その後に登場する灰色の機体「ルベルス」――
このネーミング、実はラテン語で「白(Albus)」と「赤(Ruber)」を参考した、単純明快な発想なんです(笑)
でも、そういうちょっとした言葉遊びって、世界観に深みを出してくれたりしますよね。
そして、ロボ「アルバス」に搭乗していた人物――
修道女ガーラの登場です。
実は彼女の誕生には、ちょっとした裏話がありまして……
高校二年生の子がアニメ『ち。』を見ているのを見かけて、
そこから「修道士」という存在に興味を持ったんです。
ただし――
修道士というのは男性を指す言葉。
私は最初、まったくその知識がなく、彼女を「修道士ガーラ」として登場させてしまいました。
その後、全60話を書き上げた校閲作業の段階でようやく間違いに気づくという失態……。
当然、全話を修正し、「修道女ガーラ」へと変更。
さらには、魔王ハル子が指輪の魔法で青年ハルに変身した際、
彼が修道士姿になるなど、修正には、かなり手間がかかりました……。
さて、ここでクイズ!
【問題】
修道女ガーラという名前、
その由来はなんでしょうか?
【答え】
正解は――アーサー王伝説に登場する聖騎士、ガラハッドです!
これを元に、女性風にアレンジして
**「ガーラ・ハート」**という名前を考案しました。
この章では、ログエル王国が本格的に登場し、
アーサー王と円卓の騎士たち、さらにはナイツ・オブ・ラウンドへと繋がる伏線が次々に張られていきます。
これは54話に直結する重要な設定でもあり、
伝記小説を愛する人にはたまらない展開だったのですが……
実はこの辺りから、読者離れがぽつぽつと起こり始めてしまいました(泣)
やはり、日本ではアーサー王物語があまり馴染みがないため、
「えっ、アーサー王って?」と戸惑われてしまったようです。
それでも、この布石は物語後半に確実に活きてくるので、
伏線好きの読者さんにはぜひ注目して読んでほしいところです!
それでは次回、Chapter9の秘話をお楽しみに!