Chapter7【制作秘話】
Chapter7では、料理シーンに焦点を当てました。
中でもとくに表現したかったのが――
蟲王の森 特製ワイン
イメージしたのは、言わずと知れた高級ワイン、ロマネ・コンティです。
「ああ……一度は飲んでみたい!」
そんな願望をそのまま作品に投影して、芳醇で重厚な味わいと、香り立つ気品を文章で再現しようと奮闘しました。
実はこの回、料理の描写にはかなり悩みました。
いろいろな小説を読み、表現技法を研究してみたのですが――
結局、主役はワインだ!と割り切り、料理描写をあえて引き算してワインを引き立たせる方向にしました。
でも、もしこの作品がヒットしたら……
**本当にこのワインを商品化したい!**という、ささやかな夢もあります(笑)
そして、第6章の最後に登場した――謎の覆面男。
ここで問題です!
【問題】
この“仮面+フード”の男、
どの作品のどのキャラをオマージュしているでしょうか?
【答え】
これは知る人ぞ知る名作――
エニックス制作のRPG『ゼノギアス』に登場するワイズマンがモデルです!
実は、魔王ハル子のモデルとなった池沢ハル子(※実名ではありません)がゼノギアスをプレイしていることもあり、思いつきで登場させました。(まだやってるとか・・・)
当初、この仮面男には「サンジェルマン」という名前をつけていたのですが……
漫画『ダンダダン』でその名が使われているのを発見!
かぶりを避けて、結局「名前なし」という扱いになりました。
そして一行が目指すのは――
カンチェンジュンガ山
読みづらい名前ですが、これは実在する山から取っています。
世界最高峰1位:エベレスト
2位:K2(映画化もされ有名)
そして3位がこのカンチェンジュンガ。
知名度は低いですが、だからこそ「特別感」のあるネーミングだと思い、採用しました。
魔王軍四天王 ラ・ムウの誕生秘話
こちらは当然のようにFF4のラムウからのオマージュです。
ネーミングは当初「ラームー」でも検討していたのですが、語感の調和と、少しアレンジを加えるために間に「・」を入れてラ・ムウとしました。
実は飲食店でも「ラムウ」という店名がちらほらあるらしく、微妙に避けた形ですね(笑)
でも私自身がラムウの大ファンなので、
どうしてもこの名前は登場させたかったのです!
そして現れる――
漆黒のロボ……
いったいその正体は?
その出自は? その意図は?
その謎は、次章以降で明かされていきます!
それでは、次回 Chapter8の制作秘話をお楽しみに!