Chapter3【制作秘話】
Chapter3では、魔王ハル子とリヴァイアの対決が描かれます。
この対決シーンの発想は、実は現実世界の部下――ハル子のモデルとなった池沢ハル子さん(※本名は異なります)とのやり取りがきっかけでした。
もともとChapter3は、魔王軍の「幹部会」だけを描く予定だったのですが……。
ある日、池沢さんからこんなアドバイスが飛んできたのです。
「え~副部長、インパクトが1話だけじゃ弱いですよ~!
もう一度ドカンと何かやらないと、読者離れちゃいますって~!」
この一言で、ストーリーに再びインパクトを与える展開として、ハル子vsリヴァイアの対決エピソードが誕生しました。
登場する技の数々――
「ソラリス」や「十束の舞」などは、完全な思いつきです(笑)
ちなみにソラリスはラテン語で太陽
十束の舞は古事記のイザナギが所有する十束の剣から
中でも今でも悩んでいるのが、「オメガアタック」というネーミング。
う~ん……正直、ダサい(苦笑)
もしこの作品を文庫化することがあれば、ぜひ改名したい技名No.1です。
ちなみに、58話に登場するミカエルの「オメガバースト」の方がまだマシかも……と思っています。
とはいえ、いったん登場させてしまった以上、そのまま使い続けるしかなくなったという経緯があります。
当初の構想では、**ルシファーとミカエルは“双子”**という設定でした。
それに伴って、「オメガ」という技や、召喚魔法が使えない理由なども伏線として準備していたのですが――
結局、それを明確に描くシーンを入れ損ねたんです。
その原因のひとつが、54話執筆時の池沢ハル子さんからの“無茶ぶり”でした。
「あの~『AKIRA』に出てくる科学者っぽいキャラ、出して欲しいな~」
……その一言で構想が崩れ、一部ストーリーがごっそり抜け落ちる事態に(泣)
それから、「バハムート弐式」――
これはもう説明不要ですね。完全に『FF7』のオマージュです。
この時点では、「小説家になろう」で**1週間に1話ずつ投稿できたらいいな~**くらいの軽い気持ちで書いていたのですが……まさかの展開。
気づけば怒涛のペースで、60話完結まで突っ走っていたのです。
それでは次回、Chapter4の制作秘話をどうぞお楽しみに!