Chapter2【制作秘話】
Chapter2では、四天王の一人「リヴァイア」が登場します。
彼女は魔王ハル子以外で最初に考えたキャラクターで、テーマはただひとつ――「気品のある、強い女性」。
インターネットでキャラクターの参考を探していた時、ふと目に入ったのが、黒髪で長髪の女騎士のイラスト。その瞬間、「これだ!」と閃き、生まれたのがリヴァイア・レンでした。
もともと本作の世界観はFF4をベースにしており、リヴァイアサンも登場させる予定だったため、リヴァイアという名前には伏線としての意味も込めています。
また、物語の構造や伏線の張り方は、「鋼の錬金術師」や「進撃の巨人」から多くを学びました。
とくに第54話で明かされる“真実”へつなげるため、本作は伏線まみれの構造にしています。
実際、書き進めていく中で、最初のプロットからは大きく変わってしまった部分も多いのですが、54話のシーンだけは最初から頭の中にありました。
そこから逆算して伏線を張り巡らせていく作業――あれは本当に楽しかったです!
【問題】
さて、この「リヴァイア」というキャラクター。誰をイメージして作ったでしょう?
【答え】
実は、モデルにした人物は複数います。
まずは『風の谷のナウシカ』に登場する クシャナ殿下
次に『ソードアート・オンライン』の アリス・シンセシス・サーティ
さらに『この素晴らしい世界に祝福を!』の ダクネス
……ええ、下の2人の声優さんの声が大好きなんです(笑)
また、この章ではアンドラスも初登場します。
このキャラクターデザイン、実は――小学生の頃の息子がノートに描いていたキャラデザインを、そのまま“拝借”しました(笑)
性格や立ち位置にも、参考にしたキャラがいます。
【問題】
アンドラスは、どのアニメのキャラクターを参考にしたでしょう?
【答え】
きっと多くの方がピンと来たと思いますが、正解は――
『オーバーロード』のデミウルゴスです。
理知的で冷静な「秘書的ポジション」のキャラは、物語を展開するうえで非常に都合が良く、重宝する存在だと思います。
しかも彼が操る“眷族”が、魔王ルシファーの肉体を操っていた……なんて展開が54話で明かされるのですが、実はこれ――
自分でも書いててびっくりしました(笑)
「えっ、そうだったんだ……!」と、物語が勝手に転がっていったような感覚。
実は、Chapter2の時点で登場する「不機嫌な魔王」も、思いつきで書いてしまったシーンだったんです。
それがまさか、後の大きな伏線になるとは……当時の自分は、まったく想像していませんでした。
次回は、Chapter3の制作秘話をお届けします。
どうぞお楽しみに!