Chapter11【制作秘話】
Chapter11では――
魔王軍の作戦会議と、その後の食事&ワインのひとときが描かれています。
この章には、物語の進行以上に、作者としての転機が詰まっていました。
「どうせ途中でやめるんでしょ」
小説を書いていたある日、息子に言われた何気ない一言――
「パパはすぐ夢中になるけど、冷めるのも早いよね」
「どうせ中途半端になりそう」
この言葉が、心にズキンと刺さりました。
――なにがなんでも、完結させてやる!
そう心に誓い、物語に本気で向き合う決意を固めたのです。
「小説家になろう」の衝撃
本作は「小説家になろう」での投稿を通じて、多くの発見がありました。
特に驚いたのが――
毎日投稿が“当たり前”だということ。
それまで「週1投稿」でのんびりやっていた自分にとっては、まさにカルチャーショック。
ちょうどゴールデンウィーク期間だったこともあり…
怒涛の5日間で、第30話まで一気に執筆。
気づけば、第21話あたりから“ゾーン”に突入。
筆が止まらなくなり、物語もどんどん面白くなっていく感覚がありました。
だからこそ――
「21話まで読んで!そこからグッと物語が跳ねるから!」
という思いで、今もこの物語を届け続けています。
難しさを痛感した「食事描写」
Chapter11では、ワインや料理を楽しむシーンがあります。
これは、書く上でとても難しい表現でした。
「小説家って、本当にすごい…」
と何度も思いながら、何とか納得のいく形に仕上げたエピソードです。
※ちなみに、ワインはイメージとしてロマネ・コンティ。飲んでみたい……!
ランスロットの“女癖”
この章では、ランスロットの性格描写にも一工夫を加えました。
実際のアーサー王伝説に忠実にすると、どうしても堅苦しくなってしまう。
そこで――
「ちょっと女癖が悪い感じ」で描写。
もちろんこれにも理由があります。
数話後に回収される伏線となっているのです。
伏線を書き、伏線を回収する楽しさ
「先の話のために今を作る」
「今の話が、後の展開で“意味”になる」
この作業が本当に楽しくて、
今後も**“伏線まみれの物語”**を意識して作っていきたいと思っています。
次回は、**Chapter12【制作秘話】**でお会いしましょう!