Chapter9【制作秘話】
Chapter9では、ついに魔王城に帰還――
そして、帰還中に起きた出来事の報告シーンが描かれます。
この回で読者にインパクトを与える存在となったのが、
妖艶なるメデューサ――ベリアルです。
モデルはもちろん…
イメージしたのは、やはり『オーバーロード』のアルベド。
魔王との距離感をぐいぐい詰める様子は、まさにそのオマージュです。
しかも、ここで再び明かされる重要な設定――
転生前の魔王ルシファーはヒキニートだった
という過去。
これもChapter54の重大な伏線に直結するため、あえて繰り返し登場させて、
読者の印象に残るよう工夫しました。
さらに伏線は続く…
ここでもう一つ登場するのが――
漆黒のロボ「アルバス」。
彼もまた、忘れ去られないように少しだけ言及しており、
これも54話の伏線となっています。
そして、伝説の魔導士「マーリン」登場!
ログエル王国にて登場するマーリンですが、彼は実に1000年以上を生きる大魔導士という設定。
これは実は、実際のアーサー王伝説に登場するマーリンが、
小国ダヴェドの王女と、インキュバス(悪魔)との間に生まれた子
という特殊な出自であることから、「長命」であるという背景に由来しています。
アーサー王物語とのつながり
日本ではあまり馴染みのないアーサー王伝説ですが、
この物語を機に少しでも興味を持っていただけたら――
そんな想いも込めて登場させました。
私が個人的におすすめしたい作品は、
『ガウェイン卿と緑の騎士』
→ 詩的で美しい騎士道物語。
『聖杯伝説』(特にファン人気の高いガラハッド主役)
ちなみに、映画でもこの伝説は意外と取り上げられており、
たとえばアクション映画『キングスマン』では、登場人物のコードネームに使われています。
また、**『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』**でも、聖杯伝説が題材となっていますね!
伏線回収への布石となるChapter9、ぜひ再読していただきたい一章です。
それでは――
次回、**Chapter10【制作秘話】**をお楽しみに!