表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

第一話 俺の死因は今年のダーウィン賞に選ばれたらしい

「シンさん、後ろから ~粘性を極めし窒息の王(ねばねばきんぐ)・スライム~ が!! あなたならできるはずです、その剣に力を込めて!!」


「俺にこんなモンスター、倒せるわけ__」


「いけます!!」


__俺の愛しいメイド(出逢って1日)であるアーシャに言われちゃ、やるっきゃない。俺の本気をくらいやがれ、~粘性を極めし窒息の王・スライム~ッ!!


俺はSSSランク武器の愛剣(ゲットして12時間)、《迅雷滅炎剣(じんらいめつえんけん)・エクスカリバー》に(お前を屠る一撃の溜)を込める。刀身が赫赫(あかあか)と輝いていく。(お前を屠る一撃の溜)が剣先まで行き渡り世界を白光させる____


「くらいやがれ! 迅雷滅炎・エクスカリバーーーー斬り!!!!」


その斬撃は文字通り、迅雷の如き速さと森羅万象全てをおそらく灰すら残さず焼き尽くすであろう火炎が ~粘性を極めし窒息の王・スライム~ を火達磨にし、刹那の刻後__蒸発した。


「すごいです、シンさん!」


アーシャが目を潤ませながら抱きついてくる。これが女の子の重さか。悪くない。


「アーシャが応援してくれたおかげさ、ありがとう」


「本当にすごいですよ!初めての戦いであのスライムのボスを倒すなんて!スライムはああ見えてレベル800超えなんですよ!」


俺のレベルは今999だから、結構危ない相手だったってわけか・・・・・・


「いや、そんなに強くなかったよ」


「いやいや」


「いやいやいや」


「いやいやいやいや」


「日本かここは!!」


__そう、事は初陣の少し前に遡る。



「あなたは死にました。酷すぎる人生で見ていて辛かったので次の世界では幸せになれるようパラメータは全て最大値です。これで次の人生は大いに楽しんでくださいね、本当に。」


学校の廊下で女の子のリコーダーを拾ったので届けようとしたら背後から声をかけられ驚いた拍子にリコーダーを飲み込んでしまいそのまま窒息死した(よわい)17の俺に、目前の女神は告げる。涙目で。


さらに女神は続ける。


「私もあとでついていきます。あなたには幸せな人生を今度こそ歩んで欲しいのです。」


おいおい、そんなに悲惨だったのかよ、俺の人生は。今まであまり自覚してなかったから物凄い惨めな気持ちになってきたぞ。


「とりあえず転生したら右手を掲げながら『ステータスオープン!』と言ってステータスを確認し、近くの宿に泊まってください。猿でも生き残れる!異世界転生マニュアルとお金はこの何でも入るマジックバッグに入れてあります。__大丈夫ですか?」


女神の声は困惑しているように聞こえる。


「大丈夫です。ありがとうございます。こんなによくしていただいて。」


アニメにいたな。こんな感じのお母さんみたいなキャラクター。


「当然のことです。それではいってらっしゃい、シンさん。」


そう言いながら女神は微笑み、何かを唱え始めた。


「あ、い、行ってきます。最後に、あの、お名前を・・・」


こんな俺に、こんなに良くしてくれたんだ。恩人の名前は憶えていたい。


「アフロディーテ」


視線が声に惹きつけられ、自然と目が合う。深緑の双眸で見つめられ、息を呑む。俺はずっと下を向いて話していたが女神は__アフロディーテは、今まで見たどんなアニメキャラよりも美しかった。そのまま意識は混濁していき、目を覚ますとそこは____


どこだここ? Wind◯ws XPの草原か? 街も人も、何も無い。とりあえずステータスを確認しよう。街への行き方がわかるかも知れない。


俺は右手を高く掲げ、アフロディーテに言われたあの言葉を口にする。


「ステータスオープン!」


これ一回やってみたかったんだよな、かっこよすぎるだろ!!


俺の掛け声と共にステータス画面が映し出される。そこにはとんでもないステータスが映し出されていて、とんでもない秘密(呪い)があった____


次回、早速サービス回!? あのキャラがあんな姿に・・・///

ギャグに振り切った異世界モノを書こうと思ったのですが・・・私は結局、愛を知りたくなるようです。

祝・初投稿!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ