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13-嘘には嘘を

「何人ってそりゃあ」

「勇者様のご一行なら五人だろ?」


 手を挙げていた一人が答え、数名の男がそれに同調した。確かについ最近まで出回っていた勇者パーティの人数は五人で合っている。だが今は違う、何故なら僕がパーティから外れているからだ。つまり今はライナ、ブレイさん、カルテさん、マーモさんの四人のはず。

 勿論僕が外されている間に新たなメンバーが加入した可能性もある、が低いと考えて良いだろう。僕がパーティを離脱してからはまだ約二、三週間しか経っていない。その中で別の大陸までの船旅や、次に行こうとしていたダンジョンへの移動時間などを考えると、新しいメンバーを受け入れるまでの時間はほとんどないはずだ。そうやって考えると四人という人数を当てられない人は信用しづらいと考えて良いだろう。そう思って彼らに人数を聞いてみたところ、あまり挙手された手の数は変わらなかった。というのも、そんなの知らないという答えが多く、参考にならなかったのだ。

 それなら勇者を見つけた場所を彼らに聞いてみようか。今ライナたちは別大陸にいるはずだから、それを当てられない人は嘘をついているはず……。と、そこまで考えてこの案は使えないことに気が付いた。そもそもの質問自体が勇者パーティを見つけた場所を聞いているのだから、振出しに戻っている。やはり嘘を見分けるための質問を考えるのも大変だ。そう思って一つ大きな溜息を吐くと、その息が腕に当たる。僕の腕じゃない、隣に座る協力者の腕だ。


「時間を稼いでくれて助かった」


 ボソリと呟く彼女の顔は今までと同じニュートラルな笑みだった。そしてもう一度、男たちの前に顔を向ける。


「じゃあ最後にあたしから。これだけ答えてくれれば、嬉しいな」

「本当に最後の質問だろうな?」

「もちろん」


 そう断言すると、彼女はうんざりとしていた男たちに問いかける。僕はと言えば、そんな最後だと言い切ってしまっていいのかと内心ハラハラしていた。


「今まで噂されてた勇者サマは華奢な女の子だけど、君たちが知ってる勇者サマもそれかな?」


 ……まったくもって質問の意図がわからなかった。ライナは流れている噂の通り、黒い髪で華奢な背格好の少女だから、今更確認することもないはずなのだが。

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