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6-繋がる繋がり

ブクマ数が10件行きました! ありがとうございます。

今後も完結向けて頑張ります!

 大都会ヨチーカにたどり着いたのは盗賊たちとの戦闘の翌日のことだった。騙されたり戦ったりで疲労がたまっていたけれど、たどり着いたその街の賑やかさを見たらそんな疲労は吹っ飛んでいった。

 ヨチーカはこの大陸の中で二番目に大きな街だ。大陸の中心にあるためか各地域から様々な人が集まり、色々なショーや露店が毎日のように開かれている。その他にも学校や研究所、酒場やギルドなど様々な施設なども存在している。大陸で一番大きな街はお城がある王都だけど、活気という部分だとヨチーカの方が勝るだろう。王都は主に身分の高い立場の人々が暮らしているのに対し、ヨチーカは身分や人種を問わず様々な人が暮らしているからだ。それがこの街の大きな特徴であり、良いところだ。

 さて、この街にやってきたのはライナたちが今どこにいるのか、その情報を集めるためだ。情報が集まるところと言えば酒場だろう。ちょうど今は夜だし、人が多く集まっているはずだ。夕食も食べたいところだし、まずは酒場に向かうとしよう。ここ数日は乾燥した保存食ばかりを食べていたから、久々に新鮮な食べ物が食べたいな。


「何の用だい、ボクちゃん?」


 そうしてやってきた酒場にて。

 カウンター席に座った直後、僕は隣の席でお酒を飲んでいた酒臭い金髪のお兄さんに絡まれることとなった。


酒場(ここ)は子どもが来るにはまだ早いんじゃないか」

「ご飯を食べようと。あと、知りたいこともあって」

「気になるあの子の落とし方か? 良いとも、今のオレは気分がいい。君を帰す前に助言をしてあげよう」

「結構です」


 と言ったのだが、彼は僕の返事なんかを無視して一方的に落とし方について語り始める。それは僕が頼んだスープパスタとサラダのセットを食べ終わるまで続いていた。


「……というわけだ。つまり女性は強い男が好みであることが多い。カッコよく魔物から守ってあげればイチコロさ。ハハッ」

「はぁ」


 聞き流そうとしても隣にいるせいか、ついつい会話の内容が耳に入ってしまう。彼の会話を聞いてその落とし方というものを想像しようとするが、いまいち想像がつかない。想像の中でも僕が守られている立場になってしまうのは、自分の自信の無さゆえだろうか。自分で言うのもなんだけど、もう少し僕は自信を持った方が良いと思う。


「なーにしてんのブッツ。また知らない人に絡んでんのー?」


 やがて僕を追い出すどころか、帰さないぞとでも言わんばかりに肩をがっしり掴むお兄さんに対して、誰かが声を掛けてきた。その声の主を確認したいものの、肩ががっしりと組まれているせいで首を後ろまで動かせない。このお兄さんから僕を開放してくれと、僕は心の中で声の主に頼み込んでいた。


「おぉヨツノノじゃないか! 待ってたぜ、さぁ席に座れ。ハハッ」

「先にその子を放してあげな。迷惑そうにしてるよ」


 ……え、ヨツノノ?

 つい最近聞いた名前に驚いた僕は、解放された直後に首が取れる勢いで後ろを振り返る。

 目と目が合う。そこには昨日僕を騙した女性が立っていた。

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