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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

日本が女尊男非の世界に転移。

カスミさんの婚活大作戦。

作者: 王石 勉

2030年の日本。第二回東京オリンピックが終わり緩やかな不況と人工減少に包まれている。

IPS細胞による遺伝子治療により、生殖細胞の治療も可能な技術を保持。(ただし研究所レベル。)

2021年ロシア共和国との講和実現。

2022年中華内戦勃発。中華人民共和国崩壊。北朝鮮軍DMZを越え南下、第二次朝鮮戦争始まる。

2023年台湾共和国。国連加入。その後シナ共和国、満州共和国(日本名)、南モンゴル共和国、東トルキスタン共和国、南シナ合唱国も加入。

2024年プサン陥落、北朝鮮、統一朝鮮人民共和国を宣言。第二次朝鮮戦争終了。

2025年国連敵国条項の削除。

2028年日本国に対し国連軍(米国軍)の完全撤退完了。同年、自衛隊が名称変更、国防軍になる。

2029年日本宇宙軍発足。

2030年2月11日寒い日の朝、全ての人工衛生の通信を途絶。


2100年地球、

1915年より男子の出生率が年々減少。男子の死産多数。

1935-47年の欧州世界大戦により。多くの男子が死傷。(死者推定1億1000万人当時の流行スペイン婦女風邪が原因と言われる、以後科学的に否定される。)

1945年、北米にて男子の死者多数。若年に多く人種を問わず。

1946年、大日本帝国、移民の奨励を停止。

1947年春。枢軸国との停戦。

1952年、世界遺伝子プール協定の樹立。当時の先進国、男女比3:20

同年秋。連合国大日本帝国、鎖国を決定。(日本男女比4:7)同調する国。ベトナム王国、フィリピン国。タイ王国。ビルマ国。マレー共和国。(大東亜共栄圏を発表。)大英帝国は非難し日英同盟を破棄。

1980年代ソビエトロシア&ソビエト東欧にて深刻な遺伝ダメージを公表。

第五代ソヴィエトロシア指導者スタリャーニャ「我が国は精霊と共に白土に消える。日は昇らない。」以後ウラル山脈から東は無人の地となる。

1985年アメリカ合衆国、移民法見直し。「男子ならば人種を問わず。」

1988年欧米先進国、鎖国を続ける大東亜共栄圏に門戸を開くことを要求。「大日本帝国は返答を出さず。」

1990年、大日本帝国内で窒素冷凍精子保存機関とクローン人間の存在が明るみに出る。(NYタイムズ特ダネ)基督教系団体日本人種を拒否”彼らは父と子と精霊を侵すコトを選択した大罪人。”

1995年、アメリカ合衆国。分裂。北アメリカ連合(U.N.A.)と南アメリカ合商国(通称。アメリカ帝国)

1999年太平洋戦争勃発。アメリカ帝国太平洋任務艦隊。台湾を空襲。多くの台南市民が犠牲になる。同日大日本帝国、アメリカ帝国に宣戦布告。同盟国及びメキシコ共和国も同日。対米帝宣戦布告する。

2003年大日本帝国、米西海岸沖海戦に勝利、大東亜共同盟と亜米利加帝国との停戦が起きる。米帝国首相メイリン”屈辱的な停戦。”

2010年ついに大日本帝国8000万人を割る。男女比3:20男子平均45歳。

2020年大日本帝国クローン人権法を採択。コレにより一気に人工が増える。一億人を維持を目標値とする。ただし男女比1:300内務省発表「もはや我が国に天手力男は居ない。イザナミに捕らわれた醜女のみだ。」

2060年大日本帝国遺伝子管理省、遺伝子データーベースの危機的状況を発表。「我々は過去に捕らわれた壊れたロボットだ。もはや太古の恐竜である。」



2100年2月11日にパトロール中の”52式哨戒機 ゆうづる2型_2058号機”が北西太平洋海盆。仙台沖1200Kmに電探に新たな陸地を発見。同時に強力な発振を受信する。


”コチラは日本空軍あなたは我が国の領空に接近しつつある。所属と目的を明らかにせよ。進路を変更せよ。警告する!所属と目的を明らかにせよ。進路を変更せよ。デスイズジャパニーズエアフォース…。”



「機長!!電探に映りません!!」

「男の人の声!!テープ複製してよ!!」

「国籍不明は黒い戦闘機、開いた垂直尾翼2つの主翼が三角翼、墳進機エンジン2。翼下のハードポイントなし…。うそ!!本体よりハードポイント出現。対空飛翔体ミサイル4基以上!!」

降下ダイブ!!降下ダイブ!!降下ダイブ!!」

「グッ!!機長!!降下最大速度に迫る!!」

「機関士!!油温は!?」

「赤、まで3分!!」

「降下限界まで1000!!」

「不明戦闘機!!追いついてます!!」

「なに!!どうして!!」

「機長!!戦闘機の機銃です!!」

ああ、頭の上を越えるオレンジ色の光。

もう逃げられない。

『繰り返す!!我は日本空軍!!指示に従わない限り撃墜する!!貴官はすでに我が国領空を侵犯している、付いて来い!!さもなくば撃墜する!!繰り返す!付いて来い!!』

「後部機銃座。ユリです。新たな戦闘機が1機後ろにいます。応戦しますか?」

震える声のユリ、この飛行機で一番若い子だ。

飛んでる時は一番安全で戦闘機と合うと一番危険で怖いポジションだ。

「ユリ、だめよ。ゆうていを開放して、お仕事は終わり。」

「ハイ。」

黒い戦闘機が頭を飛び越えて車輪を出した。

主翼を振っている。

「付いて来いでしょ、解かってるわよ…。」

この飛行機に乗るのは8人の女。

ああ、やだな、敵の情報官がサドだと子供が産めないな…。

航空兵は俸給が良いけど、母体保護法で子供が産めない。

高空の電磁波と電波兵器レーダーが母体を蝕むという話だ。

念願の航空兵に成った時に家督は妹に譲った。

お母さんが泣いてたコトを思い出した。


先導の戦闘機についていく。

「あの。逃げる方法は?」

警戒策敵手のマリが尋ねる。

「索敵!!無駄口言うな!!周囲を警戒!!」

「はい!!」

航空航法のリンは最専任だ。頼もしい。

ムードメーカーで私の気が付かないコトを指示してくれる。

「あ、11時方向巡洋艦?」

「記録!写真!!」

カシャカシャ

「写真完了!!」

ああ、どうせ写真機は没収されるのに。なんて健気な…。

敵国領土上空に来た。

写真機のシャッターだけがエンジン音と風邪切り音を支配する操縦席を日常に戻す。

「えっと、大工場?大型店舗?自家用車?」

索敵手は記録紙に絶えず書き込んでいる様子だ。

「仙台沖1200Km東!!海の中!!」

航法も仕事をしている。

機長の私はタダ前の飛行機の後をついていくダケだ。

飛行機なのにプロペラが無い。きっとドイツの墳進機だ、海軍の墳進機はプロペラが付いている。

ああ、ドイツか…。ナチス第二帝国は肌の色に厳しいからなあ。

きっと痛いコトされる。

モルヒネで自決しようかな?

でも、ユリが失敗しそう。

最後はわたしの責任で手を掛けなければ。

気が重い、だめ、士官は何時も兵の模範であるべし!!決意すると索敵が叫ぶ。

「前方飛行場!!」

スゴイ!!戦闘機がいっぱい並んでる!!

雪が積っているが滑走路上は除雪してある様子だ。

「ギアダウン!!」

「ローパワー!!」

4つの星型エンジンの音が変わる。

着陸のショックが機体を包む。

ずいぶん手入れのイイ滑走路ね。

漠然と感心した。

エンジンを停止させると。

装甲車が一杯来た。

スゴイ!!

タイヤなのに戦車より大きな大砲を積んでる。

軽機関銃を持った兵隊が出る。

ああ良かったドイツ軍じゃない。

何も保障は無かったが。

何となく安堵した。


「え?男!!」

『エンジンを止め武装を解除して機体から降りよ。繰り返す!!エンジンを…。』

「やった!!夢の国だ!!」

「やだ、もう死んだの?いつの間に!!」

硬い地面に伏せさせられる私達。

敵兵が男ばかりだったのには戸惑ったが。

相手も戸惑って居るようだった。


我々は男の国の捕虜になった。


やった!!



何も無い部屋に連れて来られると。

部屋に女が居た。

なんだ!ガッカリ!!

高い声の女は何となく映画で見たナチスの女に見えた。

「まずは、貴方の名前と階級を聞いてよろしいでしょうか?」

「大和民族は貴様の様な髪の女に話すことは無い!!」

「日本語がお上手ですね。国際条例でお名前と階級を聞くことは保障されています。階級を述べない場合、貴方の待遇に不都合なコトが起きても保障されません。なお。偽証を行なっても後で法廷で罪に問われます。」

「…。」

コイツ気に入らない!!

絶対喋らない!!

男に対して偉そうだ!!

「貴方は統一朝鮮軍軍人なのですか?あの古い輸送機の名は何ですか?ドコへ向かっていたのですか?」

「…。」

「我が国には身分を明かさない外国人にはある程度の非人道的な行為が許容されています。便衣兵ゲリラには国際法の範囲外と言う事例があります。私はあまり好きでは有りません。」

「…。」

「投薬を…。」

スゴイ簡単に諦めた。目の前の気に入らない女。

髪型がイヤだ。

男達が凄い冷たい目で見ている。

かっこいいのに…。

一人の男が小瓶から注射器に透明な液体を入れている。

「い!や!!」

席を立とうとしたら一瞬で取り押さえられら。

やった!!生まれて初めて男に触られた!!

「さあ。お話をしましょう。」

男に取り押さえられているのに。

注射器は女が持っていた。

やっぱりナチスの女だ!!

「なんで!!あんたが!!」

どうせ刺されるなら男がいい。

「大丈夫、痛くないですよ。きも・ち・・よ・く・・」



気が付いたら、椅子に縛られて自分のズボンのフトモモに大きな涎の染みが出来ていた。

あたしは何を喋ったんだろう。

だれに?頭がクラクラする。今は何だろう。

その後気が付いたら病院だった。



「中尉、大丈夫か?」

ああ、帝国海軍士官だ。少佐の階級章。大和民族の黒い髪だ。

ナチスの士官が、茶色の巻き毛で日本語喋る女なんて悪夢だ。

「はい、ヒドイ夢をみました。」

「そうか、しかたが無いのよ。」

「ええ、男ばかりの国に、ナチスの女士官みたいなヤツが…。」

「ああ、それは夢じゃない。」

「は?」

「大日本帝国は日本国との国交を樹立した。今では友好国だ。」

「にほん?」

「そうだ、日本国は我が大日本帝国と同じ大和民族で根幹を共にする。男系天皇の立憲君主制議会政治の民主主義国家だ。最早悪夢と言うほか無い。」

「貴族院も衆議院も無いんですか?」

「貴族院はないが衆議院はある様だ。」

「そうなんですか?何か変ですね。」

「ああ、全くだ。こんな国が過去から…。」

「過去?」

「ああ、この国は西暦2030年だそうだ。皇暦だと2690年」

今は2760年だ。

「はあ?70年まえ?」

「ああ、見ただろあの戦闘機。日本国のF3征空戦闘機だそうだ。電探にも映らない。最大速度は音速の2.5倍だそうだ。」

「勝てませんね。」

「そう、勝てないの。この国の男達はずっと戦争してきて勝ったり負けたりして死ぬ気で武器作って来たの。数は1億2千万人男女比はほぼ同じ。」

「おなじ?男が6000万人も居るんですか!!」

「そう。町を歩くのは男の方が多いわ。」

「スゴイ!!」

スゴイ!!あたしでも結婚できそう!!

「関東地方だけで大日本帝国、全ての電力を超えるし、鉄鋼生産なんて帝国の10年間の生産を三ヶ月で作るのよ。考えたダケで馬鹿馬鹿しくなるわ。”我々は100年遊んでいたのか?”って内務大臣が泣いたそうよ。」

「あの、私の兵たちは…。」

「ああ、ごめんなさい。アレから一ヶ月経ってるの。貴方の兵と飛行機は皆一足先に基地に帰ったわ。貴方には薬が効きすぎて一時は大変だった様よ。まあ、そのおかげで…、」

「そう、みんな無事だったんだ。」

「そうね。それから貴方は。階級特進で大尉よ。おめでとう。正式な書類は基地指令から受領して。」

「はあ?そうですか。」

「貴方がいろいろ喋ったおかげで相手の誤解も無くスムーズに交渉が進んだの。まあ。相手も謝っていたから許して上げて。」

え?何喋ったの!!アタシ!!

「大丈夫、尋問の全ての資料は受け取ったわ、相手も秘密にしてくれるし、軍も秘匿するわ。」

「イヤー!!」

「まあ、そのお詫び…。まあ、他にもいろいろ有るのよ。勲章と賞与が出るわ、危険手当付きね、相手が賠償してくれたの。物でね。」

「物?」

「そう、帝国が受け取っているわ。ワクチンよ。」

「ワクチン?」

「そう、この国は赤痢も結核も日本脳炎も全部制圧してるの。地方病もよ。」

「え?すごいですね。薬でみんな治るんですか?」

「そう、スゴイのよ。悪性腫瘍ガンも有る程度なら治す方法があるの。」

「え?どうやって?」

「それは追々教えてくれるって。交渉しだいでね。」

「進んでるんですね。この日本は、70年前なのに。男がいっぱい居るし。病気を克服したのかな?薬で?」

「う~ん、それはね、男が死ぬのは男のせいじゃなくて我々女のせいだったのよ。ミトコンドリアに異常が在るんだって。生まれた男のY精子が動けなくなるそうよ。」

「へー、そんな事が解かるんですか?」

「調べたのは日本国よ。サンプルは貴方。」

「イヤー!!ひどい!!寝てる間になんかされた!!」

「向うも悪かったと思ってる見たい。いろいろ貰えたのよ。しかし請求された物も大きかったけど…。」

「なにか?請求されたんですか?」

「資源かしら。」

「資源?」

「満州協和国の我が国の資源割り当てを全てに近い量を請求されたわ。」

「えー、」

「まあ、当たり前ね。日本国は帝国の本土を含む四島ダケなのに、生産量は帝国の数十倍の国なのソレだけの資源が必要なの。鉄鋼石はオーストラリアから輸入してたそうよ。後石油はアラビア。世界中から資源を買って物を作って売っていたそうよ。」

「世界中?」

「ええ、大型旅客機も有るみたい。」

「じゃあ!!自由に日本に来れるんですね!」

「いえ。こっちに無い病気が有るみたい。梅毒とか、免疫疾患とか。だから入国も厳しいわ。私も貴方も帰ったらしばらく医療刑務所暮らしよ。覚悟して。」

「イヤー!!梅毒なんて身に覚えが無い!!」

「ココでは未だ梅毒があるらしいわ。まあ、男が居るんだもん。うつるわね…。」

顔を赤くする少佐。

ナンだろ。うつる…。あっ!!

意味が解かったなんかあたしも熱い。

「でも、薬が有るみたい、治るのよ、ライ病も特効薬が有るって。」

「え?でも、ライ病って遺伝病って。」

「ココでは水虫と同じ扱いよ。」

「え~。」

なんかスゴイ。イヤだ。

「帝国内務省も患者の扱いでかなり強く言われたらしいわ。ライ病患者の扱いは母体保護法に組み込まれているから貴族院は大騒ぎよ。まあ、衆議院の抵抗も強そう。」

「えええ、治ると言ってもイヤかも…。」

生命維持教育で見た資料を思い出した。

イヤで忘れていたのに…。

「そうね、教育から変えないとダメみたい。他の国も接触してきているわ。早く軍事同盟を結ぶ為に帝国は国内法の整備を進めてるわ、国が違いすぎるの。」

「え?同じ大和民族でしょ。」

「我々はもう、100年以上も父親が居ないの。クローン技術は日本も持ってないわ、たぶんできるけどやらなかったみたい。まあ、私みたいに工場で作られるより母から生まれた子の方が良いからね、ソコからしてもう、違うのよ文化が。」

「そういうものですか?」

「ああ、もし今の帝国で日本国から来た男が駅前を歩いたらトンでもない事になるわ。」

「そうですね、」

「だから。準備は必要で。急いで準備中。同盟を結ぶにしても相手からはメリットが無い。たぶん武器の性能ではドイツよい良いかも。でも攻め込む気は無いみたい。ドイツか米帝国なら攻めてくるかもね。」

「そうかな…。なんかあの武器怖い。」

「攻める必要は無いのよ。あと数世代したら我々は種としての生命は終わり。そうしたら日本国民がドコでも好きなコトができるのよ。」

「そうなんですか?」

「ああ、ゴメンナサイ。最近の私達、クローン人間の寿命が短くなってきてるの、50まで生きられるのが二割を切ったわ、人間を工場で作るのは無理が有ったのよ。」

「…。」

「だから、頑張って、大尉、子供を生んで。私はダメみたい。私が派遣されたのはサンプル提供の意味もあるのよ。日本国は遺伝子情報の解読を終えているみたい。大尉を調べた資料の中に遺伝子検査内容もあったのよ。ソレで内務省が驚いて私の派遣が決まったの。」

「でも、航空勤務者は…。」

「日本国はかなり詳しく調べることができるみたい。その結果。大尉は健康で子供も生める。私はダメみたい。帝国遺伝子管理省は大慌て。思っていたより早く劣化が進んでいる見たい。40まで生きられないって。」

「そんな事、解かるわけ無いじゃない!!」

「見て来たの、スゴイ大きな建物が全部電算機で一秒間に100京回の計算ができるの、私の遺伝子計算が2秒で終わり。私の人生が2秒で終わっちゃうの。」

「そんな…。」

「他の国は強がってるけど。帝国の方が未だマシ。他では子供を産めない女性が増えているの。もう数世代で人類は滅亡。誰か祈ったのか知らないけど日本国にこの星を明け渡すしかないわ。」

「なんで日本国は来たんですか?」

「それが日本国にも解からないらしいの。リニアコライダーがどうこうと言っていたわ。何らかの実験か、神の意思か?日本列島ごと着ちゃった。北海道から沖縄まで。台湾省は無いみたい。日本国は帰れないって。」

「えー。」

「だから、新しい日本を作って大尉。家族を作るのよ。子供を生んで育てる。ただソレだけよ。」

「考えられません。」

「大尉はもうスグ帰りの手筈が付くわ。私は未だ日本国でやる事が有るの。お別れ前にもう一度会いにくるわ。」


少佐からの差し入れに。命令書が入っていた。

かなり上からの命令だ。

陸軍大臣と師団長の名前まで入っている。

”日本国ノ生体検査ニ出来ウル限リ協力セヨ。”

日本国はわたしに随分と気を使っている様だった。

銀シャリ飯も肉も食べさせてもらった。

帝国の了解を得ているのは解かるが、かなりおかしな検査までさせられた。

ムネがつぶれて痛い。

乳がん検診らしい。乳がんは帝国の死因でも上から数えられる。

海軍少佐もこの診断やっているのだろうか?

かなり屈辱的な検査の結果は良好らしい。

「どうしたら乳がんにならないんですか?」

女医さんに聞いてみる。

雑談では彼女は二人の男の母らしい。

”元気が良すぎて大変、女の子が良かったのにね。”

いや、絶対男が良いです!!尊敬します!

この国では遥かに男の医者が多いらしい。

「そうねえ、細身で子供を生んでいない女性が罹患し安い傾向なのよ。あと食事習慣かしら。」


そうか、やっぱり人間おんなは子供を生んで育てるようにできているんだ。

少佐の言うとおりだ。

家族を作って子供を生むのだ。

ソレが人間だ。

家族…。結婚…。あいてを探そう。


この日本で…。

(´・ω・`)

と、言うわけで、この話は終わり。

プロットのみです。

大日本帝国の価値観を持った人が今の日本を見たらどうなるのかな?

だがソレだけだと面白くない。捻りがいる。

気が向いたら続きを書く。


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