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vsミサカ

 それから数日が経過した。

このままこなかったら夏休み終わっちゃうけど、と思い始めた時だった。


「水元さんだ!」


 バッティングマシンを相手にしている時、ラインが入った。


「来たわ! 見た目は20代くらいで、前髪の長い女性だって!」


「それはミサカだ。 行こう!」


 これから私は宇宙人とは言え、人を殺さなければならない……

槍を持つ手が小刻みに震えた。





 スタシに到着。

クドーは用意してあったサングラスとカツラをかぶり、店でコーヒーを注文して、さり気なく席に着いた。

私は槍を細長い袋にしまい、水元さんにミサカの場所を教えてもらう。


「女性みたいだけど、あれがストーカー?」


「そ、そうです……」


 ミサカは中央のテーブル席に着いていた。

黒髪のショートヘアに、革ジャンを羽織っている。

振り向いて一瞥されたが、私が命を狙っていることには気づかれなかった。


 いよいよだ……

手に汗が滲み、呼吸が一つ早くなる。

袋から槍を取り出し、構えた瞬間、目の前のミサカが消えた。


「……!?」


 首筋に剣の刃が触れた。


「あなたも敵かしら? なら、今すぐ仲間の居所を吐きなさい」


 どうしてバレたの?

その時、席に着いていたクドーが飛び出し、ミサカにケリを見舞った。


「がはっ……」


「アンズ! 天井目がけて槍を振れっ」


 クドーの怒鳴り声に、私は思わず槍を振った。

すると、轟音と共に天井が消滅し、悲鳴が巻き起こった。

客は何が起こったか分からず、一目散に逃げていく。


「槍の出力を少しだけ上げた。 まだ油断できない」  


 クドーはミサカを羽交い締めにした状態で辺りを見渡している。


「何でバレたの?」


「もう一人が天井のプロペラから店の中を観察していて、こいつに指示を出したんだ」


 だから天井を狙わせたのか。


「部屋の隅に移動した方がいい。 死角は減らすんだ」


 私たちは部屋の隅で相手の出方を伺った。


「……本当に生きてるのかしら?」


「僕らが油断した所を狙ってくる気かもしれない。 もう少し待とう」


 カンッ……


「……! まずいっ」


 クドーが叫び、どこからともなく投げ込まれたカンから煙が大量に噴き出した。


「ゴホッ……!」 


 煙幕だ。

私たちの視界を奪って一気に攻めてくる気だ。


「アンズ、飛べっ!」


 と、飛ぶの?


 



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