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意地と努力
ボボボボーーー
空母のエンジンが唸っていた。空母エンタープライズ艦長ジョセフ大佐は日本機に気づいたのか、港から脱出を図ろうと試みる。しかし間も無く日本軍雷撃隊が襲う...
高度15m 空母までの距離1km! 雷撃隊が叫んでいる。 300mになると抱いている魚雷を一斉に放つ。通常ならば高度100mほどで放つのだが、真珠湾の海底が浅すぎるためかなりの低空から放たなければいけない。さらにそのためだけに鹿児島湾で猛特訓をし、開発陣は投下してからあまり沈まず壊れにくい魚雷の開発に徹していた。
「全てはこの時のため」
この対戦が日本の命運を分ける。
「距離800 600 400…」
「放て!」 艦攻の搭乗員全員が叫ぶと同時に順々に艦攻隊から魚雷が放たれまだエンジンがフル回転しないエンタープライズに向かっていく…
「ノーーー」
空母エンタープライズの乗員全員が叫んだだろうか、しかしそんな叫びも虚しく後10秒ほどで何発もの魚雷が空母を襲うことになる。
一年以上待たせてすみませんでした。