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異世界大陸統一記  作者: クロキダンカー
2章王国内乱の章
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急展開

 モーリス城陥落の5日後に開かれたベリスク城での女王参加の軍議において、3日後の今日、11万の軍勢が敵の主だった城であるオリス城を攻略するために出陣する。ちなみにこのオリス城はベリスク城から3日の位置にある城で、難攻不落ではなく普通の平城らしい。


 「で、俺達は留守番なの?」


 モーリス城の俺の執務室で、ベリスク城から昨日帰って来た俺と何故か付いてきたミリアに部屋に呼んだマークが聞いた。今、部屋にはラルフさんも居るがラルフさんは黙って目をつぶっている。


 「そうらしいよ。俺は軍議に出てないけどそう言われたから。後、今回の大将はジジイだってさ」


 「あ、そうなの?そんなことよりさ!ズルいよ!城を占領した奴ら!俺達がこの城をとったお陰でベリスク城をとれたのに、俺達には褒美なしで、川で対陣してた奴等には褒美として金が与えられたんだろ?こんなことしてたら何時か裏切られるよ」


 「ああ。伯爵もおかしいって思ったらしいんだけど、決めたのはクラブとか云うおっさんと今回味方になった貴族のお偉いさんなんだって・・・俺、かなり嫌われてるからな」


 伯爵によれば今回のベリスク城の陥落の戦功として川で対陣していた11万の部隊の者達には金が配られたらしい。そしてその戦功を決める場で「おかしい」とジジイが反対してくれたらしいがダメだったとも言っていた。

 そして、俺はかなり嫌われ者だという事はベリスク城に居た時に実感した。女王をゲートを使って連れてこなければならないので、今回味方になった貴族連中とも顔を合わせたが、皆「下民」だの「同じ空気を吸いたくない」など好き勝手に言ってくれた。目の前で言われたのでキレて暴れそうになった俺を意外にも一緒に居たミリアが止めてくれたのだ。


 「・・・じゃあ、俺とラルフさんは行くよ。まだやること有るし」


 少し部屋の空気が重くなってきた時にまだ城の仕事があるマークとラルフさんは部屋を出ていった。2人には城門の修復などの仕事を頼んである。

 そして、2人が出てゆき、部屋には俺とミリアの2人だけになった。


 「・・・・聞かないのか?」


 少しの沈黙が部屋に流れた後、意を決したようにミリアが切り出した。


 「何を?」


 「私が・・何故・またここに居るのかという事だ」


 「ああ、その事か。悪いが、そんなに俺は気にしてない。居たければ居ればいい」


 そう言い、部屋のソファーから机に移動し、机の上に置いてある書類に視線を移す。


 「な!?そ、そう言われても・・・私が納得いかない」


 「・・・そうか。じゃあ、聞こう」


 視線を再び書類からミリアに移し、話す様に促した。


 「正直、私はどうしたらいいのか分からないんだ。家の中で蔑まれ、嫌われていても私は貴族の娘だ。だから、学校に通う事を義務とされ、学校に通った。周りを見返したい一心で剣の腕を磨き、魔法の勉強に打ち込み、近衛騎士団に入ることができた。だが、騎士団に入っても周りの反応は変わらなかった。親の血について言われ、蔑まれ、理不尽な暴力も受けた。貴族が民を蔑み、自分の為に税を搾り取り、困っていても助けないと言う様な現場も見た。正直我慢ならなかった。民を救いたいと思った。そして、もし次の王に王子がなった場合、更に貴族が傲慢になり、民が苦しむのではないかと考えて年も近く、学校で行動を共にした陛下を支えようと決めた。そして、陛下も私を異例の護衛としてくれた。だが、民に対する考え方の違いが分かってしまった。気にしない様にしていたが私とジータとでは、陛下の接し方が違う事を気にし始めてしまった・・・・全て自分の我儘だという事も分かっている。だが、しばらくの間、ここに居させて欲しい・・・いや、居させて下さい。お願いします」


 そう言ってミリアはその場に土下座をして頼みこんできた。


 (まったく、分かってたのにな)


 俺には何故ミリアがここに来たのか分かっていた。神様から貰った真実の目が最近、常時発動状態になってきていた。そのためその人の表情から嫌でもその人の感情が見えてきてしまう。

 だから、分かっていたのだ。最近ミリアの俺に対する感情に変化がある事を。

 そして、女王にも・・・・変化が有った事を。


 「だから、ここに居たければ居ればいいって言ったじゃん」


 土下座をしたままのミリアの近くに行き、膝を曲げてしゃがんだ。


 「ただし、俺の護衛扱いにするから俺の仕事の補佐をする事と俺に剣を教えることが条件な。それから呼び捨てにするから」


 俺が条件まで言った所でミリアはやっと顔を上げた。


 「分かり・・「話し方は変えなくていいよ。正直堅いの苦手だから」・・分かった」


 「よし、じゃあ早速机の上の書類にハンコ押しといて、それからマークから来てるメモに書かれてる内容の書類を作っといてね」


 「よろしく!!」っと言って部屋を出て行こうとする俺の肩をミリアが掴んだ。


 「何処に行く?」


 「え!?仮眠」


 「ダメだ。まだ働いてる者が居るのに1人休むな。それから、書類を書くのは補佐とは言わない」


 「そうだぞ!!ずるいぞ、アオイ!!」


 そう部屋の扉が開きマークが狙い通り入って来た。


 「あれ!?マークじゃないか?どうしてこんなとこに居るんだい?」


 「あ!」


 「貴様、まさか盗み聞きをしていたな!!」


 顔を真っ赤にしながらミリアが剣を抜き構えた。マークはとりあえず逃げる事にしたらしく、慌てて走っていった。


 (さて、ミリアがマークを追いかけてる間に隠れて少し寝よ)


 その日、怪我人が1人出たがモーリス城は平和だ。




~4日後~

 「アオイ。来たか!!」


 ベリスク城の伯爵から知らせが来たのでモーリス城よりミリアとマークを連れてベリスク城のジジイの執務室にやって来た俺を見た伯爵は待ち切れなかった様子でよって来た。


 「どうしたのさ?そんなに慌てて」


 「王子派のポシドン卿がべリスク卿と王子を連れてやって来た」


 「「「はぁ!?」」」


 伯爵の唐突すぎる発言に俺やマークだけではなく、ミリアまでも声を上げた。


 「何でまた急に?」


 「何を言っておるのじゃ?ブレイダ-が勝ったからに決まっておろうが」


 「え!?・・・知ってた?」


 伯爵に当たり前すぎる事を何故聞くのか分からないという顔をされたので、マークとミリアに確認をとってみた。もちろん2人とも首を横に振る。どうやら情報を上手く共有出来ていないようだ。


 「何と!!・・・わしは情報は必ず伝える様に言っておいたのじゃが・・・まぁ、良い。初めからわしが説明しよう」


 この部屋に来てから首を傾きっぱなしの俺達3人に伯爵が詳しく、正しく説明してくれた。

 それによると、出陣したのは俺らが知っている4日前ではなくて1日早い5日前。そして、この地より出陣して2日後に王子派の軍と野戦を行い、その戦いにジジイ率いる女王派が勝利。その後、王子派の残った兵はオリス城に籠城してジジイがそれを包囲している最中なんだそうだ。

 そして、そのような情勢を見たポシドン卿が王子とベリスク卿を捕虜として女王の元、つまりこのベリスク城に投降してきた、というのが今の正しい情勢らしい。


 「で、これからどうなるの?」


 「分からん。陛下のお考えに全てがかかっておる」


 俺の質問に答えた伯爵の顔は何処となく焦っているように見える。 


 「アオイ。出来れば今日からこの城に居てくれんか?」


 「いいよ。この部屋で寝泊まりすればいいし、モーリス城とここをずっと繋いでおけばモーリス城の仕事に支障は出ないしね」


 俺は伯爵からの頼みを聞き、ベリスク城に居る事を決めた。

 そして7日後、オリス城に籠城していたオリス卿とラノス卿が投降しジジイが帰還した。

ストックがなくなりました。

続きは少しづつ書いていますが、まだ出来てません。

待ってください。

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