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絶叫系はお好き?

最近アメリカ映画にハマったのでそれっぽいものを書いてみようかと。連載二つ目なので、更新は亀だと思われます。


死ぬ。確実に、死ぬ。



「大丈夫か?」



荒い息遣いの私に、頭上からそんな言葉が降ってきた。



「……っは。はぁ……! も、もう………無理―――! 」



必死に、そりゃもう必死に、私は首を横に振る



「体力ねえな。お前」


そんな私とは対照的に、男は息ひとつ乱れずにこちらを見下ろしている



だってしょうがないじゃないか。

生まれてこのかた激しいスポーツなんてほとんどやったことはないし、体力だって平均よりちょっと上程度なだけなのに、いきなり初めっから全力でぶっ飛ばされても付いていけるわけがない



余裕綽々にいう男にちょっとムカついて、私は男の腹部に一発お見舞いした。


が、なんとも弱弱しく、ダメージを与えることすらできなかったが。



「ま、そんなとこだろうとは思ってたけどな。」



ふいに男はひょいと私を抱き上げた。



「あ……っ? なに―――」



とっさに男の両肩に手をついたが、身体は思った以上に重く感じられて言うことを聞かない。

反動のままぐったりと男の胸に身体を預けるような形になってしまって死ぬほど恥ずかしくなった。



「ちょ――――っ! おろして……っ!」



「もうちょっと体力つけねえと、これからずっとこの状態になるぞ」



え? またこんなことがあんの!?


男の言葉にさっと顔が青褪める



「ま、別に俺はそのほうがいいけどな。」




いえっっ!! 是非是非とも私、毎回階段15階分も走り上らされるなら 筋トレでもジョギングでも何でもして体力つけさせていただきます!!



「お前はそのままでいい。いや、そのままでいろ。」




無駄に体力のある女なんか、扱いにくくってありゃしねえからな。と、男は笑う






「俺が代わりに厄介なことから全部守ってやるから。」





一瞬



時間が止まった気がした







男は自分の胸に身体を預ける私の背中を少し雑に、でもとてつもなく優しくなでる




どうして、なんで私のためにそこまでしてくれようとするの?



遠くに聞こえる、けたたましいサイレンの音と、数えきれないほどの怒号。


その音はまだ遠いけれど、確実に、少しずつこちらへ近づいてきていた。




「さぁて。華麗なる愛の逃走劇の始まりだな。」



にやり、と男は笑って、私を抱き上げたまま、また階段をかけ登り始めた。



ふぎゃあっ は、早い!! 早すぎる!! ってか目が回る!!



なにが愛だ! と突っ込みたかったが、そんなことをいう暇もなく必死に振り落とされまいとしがみつく。


さっき私を引っ張って走っていた時とは比べ物にならないくらいのスピードで男は業務用階段をぐるぐる回りながら登っていく



うげえ…っ は、吐く――――――!!



口を押さえて目をつぶり、気持ち悪さをやり過ごそうとするが、いくら目をつぶっても三半規管は機能してしまい、暴走したティーカップに乗せられている気分になった。



必死に吐き気と戦ってどれぐらいたっただろう。


急にぐるぐる回る感じが消え、今度は冷たく身体に叩きつけるような外気を感じて、私はそろそろと目を開けた。

そこで初めて自分を抱えた男が開けた場所……おそらく屋上を一直線に走っているのを知る。



「おい、さっきみたいにちゃんと捕まってろ。でなきゃ内蔵脳みそ骨まで木っ端微塵だぞ。」



ちょっと安心して、力を緩めてしまったらそんなおぞましいことを至極真面目な顔で言われた



こ、木っ端微塵っ!?



「な、なにする気……?」



聞きかけたとき、パッとサーチライトが、地上から何本も照らしだされた。


ぎょっとして男にしがみつくと、

その一瞬後に今度はさっき私たちが出てきたと思われる扉が荒々しく開いてそこから何人もの武装した兵士たちがなだれ込んでくるのが見えた。



「ぎゃあっ 来た来た来たよっ!!」


こちらに向けられる銃器の数に震えあがり、思わずコアラのように男にがっちりしがみついてしまった。



「そうそう。そんな感じで捕まってろ。」



しかしそんなことには全く動じないこの男


むしろ私がしがみついたことに気を良くしたのか、にやりとまた笑みをうかべて男もまた力強く抱き返してきた。



『逃げてももう無駄だ! 大人しく投降しろ!』



どっかからスピーカー音でそんなことをしゃべってるやつの声が聞こえる。



「ど、どどどうすんの!? 追い詰められちゃったよ!」



広い屋上とはいえどんどん私たちは追い詰められていく





「お前、絶叫系のアトラクションは好きか?」



唐突に、そんなことを聞かれた



「絶体絶命のピンチのときに聞くことかいっ!? それ!!」



そんな馬鹿げた質問をするならこの状況を打開できる策を考えようよっ!?


「いいから、はやく。答えろ。」


息を弾ませることなく、安定した口調で男はこっちをまっすぐ射ぬきながら答えを促す





背後を見れば数えきれないほどの銃器(with武装兵士さん)



目の前を見ればその瞳に睨まれたら人ひとり余裕で射殺せそうな男のひいいっっ




……どっちに転んでも恐怖しか感じられない。



ああ、もうこうなりゃ自棄だ。


デートで遊園地行ったときに彼氏にジェットコースター乗れるか聞かれた彼女みたいなこの場に全くそぐわない質問でもなんでも、答えてやろうじゃないか!!




「か、可もなく不可もなく! ですっ 」



別に至って普通。乗ろう、と言われれば乗るし、乗りたくないと言われればじゃあいっか。ってなる。



「苦手じゃないんだな?」



「に、苦手ではないです!」


なぜか敬語になりつつもそう答えたら、男はそうか、といって。



「安心した。」



といった。




え、



「何が安心―――――――」




は?




な、なに。




なんで屋上の柵に足掛けてんの?





ちょ、なんで乗りだそうとしてんの?




背後で『まて! 止めろ! 早まるな!!』 って声が聞こえてますけど?





ほんとですよ投身自殺でもするんですか?





まだまだ人生長いんだからそう悲観しないでくださいって。




ってゆーか私を道連れないしないでくださいよ




私はまだまだ生きたいです。無理心中反対。




ああ、




一瞬見えた地面が恐ろしいほど遠いんですけど





おい、ちょっと待てって。




絶叫系好きかってこういうこと?




いやでも絶叫系って安全バーというものがあって、身の安全を保障されたうえで乗るから楽しめるものであるわけで。






命綱なしの絶叫アトラクションなんてそんなの恐怖以外の何物でもな―――――――っ





「フリーフォールだとでも思え。」






ぎゃああああああああああああああああああああああ――――――――――っっっ!!!!



目指すはミッション・〇ンポッシブルとか〇イト&デイ見たいなカッコよくスリルなアクションと痛快さ。(はい。トムカッコいい!!←)


単純だけど面白く。…文才ないけど頑張りますw


ねちねちしててひねくれた映画よりもスパッとしててこういうのが好きです。

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