カスは力を手に入れてもカス
男の夢
昨日、金貨を大量に手に入れたが俺にはこの輝く金色の物たちを換金する手段がなかった
一応、色々と考えついていたが、どれも実行に移せないものなっているのだ
最初は家族や友人に頼んで金貨を換金してもらおうと考えていたが、俺にそんな友人なんていないし、家族も強盗でもしてきたのかとか言いそうだ
他にも色々考えついていたが、最終的には闇取引みたいなところを使って金貨を換金するかとかに行き着いていた
流石に途中で闇取引はヤバいだろと正気に戻って、目についたパソコンでネットサーフィンをすることにした
一通り検索してみたが、大体のことは俺が思いつくことくらいのものだった
一部ではこんな方法があるんだと思うようなこともあったが、今の俺では難しそうだったので行動には移せないだろう
気づけば、昼近くになっていたので親が用意してくれていたらしい昼メシを食べて気分転換に出かけることにした
ーーーー
「フンフンフフーン♪」
俺は今すごく上機嫌で人通りのない道を歩いていた
「フンフンフフーン♪」
金貨を換金出来ないことに苛立ちを感じていたがこれから行うことの前にはそんなことも些細なことである
普段は歩きながら鼻歌なんて歌わないし、ましてや外に出るのも一ヶ月ぶりであった
そんな俺がこれから行くところはずばり温泉である
そう温泉である
俺は透明になる能力を手に入れた。ならば最初にやることは一つ
それは
NO☆ZO☆KIだ!
しかもただの覗きではない
実際に女風呂に入って、目の前に女性がいる中で至近距離で裸体を拝見出来る素晴らしい覗き方である
透明能力万歳!
「ぐふふふふ」
これからやろうとしていることに思わず涎が出てくるが、周りがそんな俺の状態気づく気配もない
家を出てから透明状態を保ったまま温泉に向かっているからだ
温泉で俺が覗きをした時に何か問題があって、そのまま手配が俺に行き着いたとき用に今日は家にいましたよと言えるようアリバイ作っているのだ
俺はいつも部屋から出てこないし、親も夜にご飯を扉の前に置いていくだけなのでアリバイも完璧だろう
そんな完璧な作戦に自画自賛をしていると、何やら爆音で走行しているらしい車の音が聞こえてきた
その車は爆音だけでなく、爆走もしているみたいで、俺の他の通行人たちも何事かと思わず見ている
そうして車の影が見えてきたときに俺の視界の端にあるものがいた
親猫とはぐれたのか、子猫が一匹で道路を歩いていた
一番に気づいたのは俺だろう。不安そうにしている子猫だが、このまま歩いていけば猛スピードでくる車に轢かれてしまう場所にいる
やっと他の通行人たちも気づいたのか、焦ったような顔をしている者たちもいる
爆音爆走の車は気づいていないだろう
一番に動けそうなのは、一番に気づいた俺だろうなとぼんやりと考えていた
だから俺は行動を起こした
ザッ!
ダダダダダッ!
そう、見て見ぬふりだ!
俺はこれから起こりそうな事故に対して関わりたくないと思い、背を向けて温泉へと走っていくのだった
何やら背後ではキキィィィィィ!とかドゴン!だとかの音がしたあとに
おい!子猫を助けようとして学生が轢かれたぞ!
きゃああああああ!
きゅ、救急車!救急車呼べ!
お、おい何かあったのか?
あ、ああ。子猫を助けようとして学生が轢かれたんだ
え?学生?なんで平日の昼間にこんなところに学生がいるんだよ?
知らねぇよ。早退でもしたんじゃねぇの?
ってか、子猫は無事だったのか?
無事っていうか、轢かれる直前で親猫を見つけたみたいで方向転換したら奇跡的に避けられたってことかねぇ
それ、ただの車の前に学生が飛び込んだだけの事故になってねぇ?
と、かなり可哀想な展開になっていた
ーーーー
[(いやっふぅぅぅぅ!!!)]
先ほどの事故のことについては忘れたので今はこの光景に興奮するのでいっぱいいっぱいだ
「(げへへ。20代のかわいい子たちに30代の美しい女性たち、40代っぽいけどそれでも美しい人たちの素晴らしい裸体が視界の至る所にいる)」
俺は正に桃源郷と言えるくらいの光景に顔をニヤケさせながら幸せに浸っていた
「(ああ、透明能力ありがとう。君のおかげで俺は人生の絶頂にいる)」
なお、視界にいるはずのおばさん、お婆さんについてはいないものとする
「(ここまで来るのに長かった。温泉に入る前に本当に透明人間の状態なのか検証したり、服のまま入るのは汗をかいて大変だということに気づいて慌てて男風呂に荷物と服をロッカーにいれたりと遠回りしてしまったが、そのおかげで今の光景がある)」
今の俺は全裸で女風呂に入っている
この状態が一番楽だし、一番興奮する
目の前では30歳くらいのスタイル抜群の美女がお湯に浸かっていて、まったく俺に気づいていない状況に興奮してしまう
視線をずらすと20代前半くらいのスレンダーなクール美女が目を閉じながら温泉を楽しんでいる
今も後ろから若い女性の集団が入ってきて、その光景に顔をニヤけてしまう
女の子がきゃいきゃいしているだけで心が洗われていく
「(はぁ、可憐、清楚、クール、ギャル系…いやーいいねーこんなに色々なタイプの女性たちと一緒に温泉に入っているなんて世の中で俺だけじゃね?)」
そんなことを考えながらも時間は過ぎていき、俺が温泉に入って3時間は経っただろうか?
「(あー興奮しすぎてのぼせてきたかな?)」
少し頭の中がグワングワンしてきている
小次郎は興奮のせいかと思っていたが、実際は単に温泉に入っている時間長すぎるだけだとういうことだった
「(あ、やべ)」
そうこうしているうちに本格的に前後不覚になってきていて、今にも倒れそうになっていた
「(と、とにかくお湯から出てみ、水を…)」
這い出るように温泉から出て、倒れそうになりながらも備え付きの水飲み場にて水をがぶ飲みするのであった
ーーーー
「(あー、本当に危なかった)」
水を飲んで何とか体調を戻した俺は今度から気をつけないといけないなと考えていた
そう反省をしていると、何だか視線を感じる
疑問を感じつつ周りを見渡すとすぐ近くで小学校に上がっていないくらいの女児がこちらを見ていた
「(なんだ?こっちになんかあんのか?)」
困惑していると、女児が俺を指を差しながらこう言った
「なんで男の人いるのー?」
「ッツ!?」
俺はその言葉を聞いた途端に一気に顔から血色が消えていった
「(か、隠れなきゃ!)」
俺は女児の言葉に自分が透明状態を解除していることに気づき、急いで透明きなるように念じる
「(早く、早く!)」
透明状態になれたのか、俺を指差していた女児は俺がいたところをびっくりしながら固まっていた
女児が俺を探しながらキョロキョロしている様子を少し離れた場所から見ていると、女児は母親らしき人に連れて行かれていった
子供は純粋




