美鈴、みんななんか楽しそうですね
カイトと神官セリアはミツズユの町にいて話をしていたが……。
ここはこの世界の南西側に位置するキスライ大陸。その東北東の海岸沿いにあるミツズユの町だ。この町は海沿いだが陸側を森に囲まれている。
人口はそれほど多い訳ではなく、殆ど商売人である。そして他は、冒険者などの旅人が居るぐらいだ。
そしてこの町のカフェのような所には、カイト・ホロウと神官セリア・ヒキャンがテーブル席に座り飲み物を飲みながら海を眺めている。
「なぁセリア、オレっていつ元の世界に帰れるんだろうな」
「カイト……やはりそれは、復活するかもしれない魔王を倒してからだと思いますよ」
「ハァー……そうだよな。そういえば、あれから何も女神のお告げとかないのか?」
そう問われセリアは首を横に振った。
「何度か立ち寄った町や村の神殿でお祈りをしたのですが……なんの反応も」
「そうか。何が起きたのか分からないが、とりあえずやるべきことをしないとな」
「ええ、そうですね。それで今日はここに泊まるとして、今後どこに行きましょうか?」
そう言いセリアはカイトへ視線を向ける。
「そうだな……地図をみて判断するか」
「そうですね。それにここは、全く知らない大陸ですし」
そう言いながらセリアは、バッグの中から地図を取り出しテーブルに置いた。
「んー……ここから近い町か村だと、セセハルギの村か」
「そうですね。じゃあ、この村に向かってみましょう。それと今日は、町を歩いて情報集めや買い物をした方がいいですよね?」
「そうだな……そうしよう」
カイトはそう言い立ち上がり歩きだす。
それをみてセリアは地図をバッグに仕舞うと、カイトのあとを追った。
――場所は、竜人の里ドドリギアに移る――
ここは里長の屋敷にある道場。
現在ここにはドラバルトとファルスがいた。
そうあれからドラバルトは、一人よりも二人でやった方が効率がいいと思いファルスを誘ったのである。
「ほう……こんな所があるのか」
「ああ、昔はよくここで稽古をしていた」
「稽古……そうか」
ファルスは稽古自体なんなのか理解していなかった。しかし、聞かない方がいいと思いやめる。
その後ドラバルトとファルスは、体をほぐしたあと対戦をすることにした。
「ここには二人いる。それならこの方がいいだろ?」
「ああ……オレはそれでいい」
「じゃあ、始めるか!」
そう言いドラバルトは、素早くファルスの懐に入る。
それに気づきファルスは、ドラバルトに体を掴まれそうになり避けた。と同時に、ドラバルトの腕を掴んだ。するとそのままドラバルトの腹を思いっきり蹴る。
「グハッ!!」
蹴られドラバルトは、バタンッと床に倒れた。
「これで終わりか?」
「ファルス……まだに決まってるだろっ!」
そう言い立ち上がるとドラバルトは、唇についている血を手で拭いファルスを見据える。
そしてその後もドラバルトは、余程嬉しいらしく疲れるまでファルスと対戦していたのだった。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)
『なぁセリア。なんか段々暑くなってきてないか?』…byカイト
『そうでしょうか? ですが服を脱げば、少しは涼しいですよ(´-ω・`)チラリ...…』…byセリア
『そうだな……上半身だけでも脱ぐか◆\(*´Д`*)/■』byカイト
『(ノ´▽`)ノオオオオッ♪ いっそ下も……』…byセリア
『『いい加減にしろ!(( つ•̀ω•́)つ)` 3 °).·`,´·申し訳ありません(。>﹏<。)……』』…byカイト、セリア
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)