螺旋階段
鬱注意。
そして作者はスランプだということを念頭に置いて下さい。
私の窓から見える空はいつも灰色だった。
音は鼓膜を震わせる前に潰れて消え、色は屈折を繰り返して瞳に届く前に歪んでいる。
人も私の前では泥人形で、物も私の前ではガラクタも同じ。
そんな世界での生とはなんだろう?
そんな世界での死とはなんだろう?
私が生きていることに意味はあるのだろうか。
私の死にすら意味はないのだろうか。
暗い空を見上げたら、私はいつも独りぼっちで。
開いている両手を見降ろしたら、私の心は空っぽで。
ああ、一人なんだと実感した時。
ああ、孤独なんだと実感した時。
誰も私を助けてはくれない。
誰も私を救ってはくれない。
だって私は世界で一人だから。
私は閉じた世界に身を置いているのだから。
淋しいかと聞かれれば、そうですと答えることも許されなくて。
悲しいかと問われれば、違いますという言葉以外用意されてなくて。
私にとっての光はどこにあるんだろうかと探せば
どこまで行っても暗闇しかないのを再認識させられて。
……私にとっての希望は、もうこの世界にはないのだろうか。
閉じた自分の世界では、もうこれ以上の光は求められないのだろうか。
籠の中にうずくまっているだけでは、羽ばたけないと知っているけれど。
飛び方を忘れた私は、もう一生暗い地べたをはいずり回るしか道は残されてはいない。
もううんざりだけど。
もういい加減にしたいけれど。
私はまだ螺旋階段をさ迷っている。
いつまで経っても終わりが見えない地獄の螺旋階段。
終止符はいつ打たれるのかしら。
きっと自分で勝手に目隠ししてるだけでしょうけれど。
それでも私はさ迷うの。
きっといつかは抜け出すために……。
スランプ中に鬱な気分で書いたらこうなりました。
ちなみにまだスランプ中です。
きっと、いつかは抜け出せますよねっ!