扉
ふと目が覚めると部屋にいた。
壁から天井まで全てが真っ白な部屋だった。
身体を起こすと白い世界には相応しくない
2色の扉、一枚の看板があった。
一つは赤色の扉
カーペットを彷彿とさせる色合いだ。
もう一方は黒色の扉
自分自身の心の中を表している様な色だ。
そして看板にはこう書かれていた。
ようこそ、今からあなたにはどちらかの扉を
開けて頂きます。
片方の扉が開くともう片方は開ける事が出来ません。
扉を開けると以下の部屋に進みます。
①特別な部屋②貧窮な部屋
くれぐれもお気を付けください。
私は悩んだ末に黒色の扉を開けた。
するとその部屋には人が寝ていた。私だ。
次の瞬間意識が途絶えた...
ふと目が覚めると部屋にいた。
短編作品です。