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呪人邪竜とカード決戦!? ~ ここからは…… 俺のターン!! ~


「うへぇ…… 本当に居やがった」


マップに危険魔物マーカーが追加されたから、何か居るのはわかっていたんだけど……


「ドラゴンか…… 狩りゲーでもしろってか?」


此方を見ながら巨体を持ち上げる竜の姿に、有名な魔物狩りゲーを思い出したけど……


(あれ、苦手だったんだよな……)


あのゲームよりも、俺的には神狩りの方が合っていたんだけど…… 織倉さん達を考えると、狩りゲーを選択してはダメだな…… 俺は復活できるけど、パーティに死人が出る可能性が高い。


「なら、これで勝負だ!!」


俺は、竜に〝ある物〟を掲げた。


 ・

 ・

 ・


(何だ!? これは……)


呪人邪竜ラーカスは困惑していた…… 自分の目の前には、絵と文字が書かれた板の様な物が浮いている。


「さあ、ドラゴン。俺と…… カードゲームしようぜ!!」


対面している子供が…… 手にカードを持って吠えている……


(か、カードゲーム? 馬鹿め! すぐに喰らって!? な、何故だ? 奴を喰らいに行けぬ?)


「カードゲーム以外の攻撃は出来ないルールだ。さあ、勝負…… 俺のターン! ドロー、忍の小太郎に憑依し、カードを2枚伏せてターンエンド」


(カードゲーム以外で攻撃できぬだと…… 馬鹿め、所詮は子供の浅知恵…… このカードゲームで喰らってくれるわ!!)


ラーカスは、呪人邪竜の噛み付きを選んで攻撃を指示した。


「伏せカードをオープン!」


(な、何!?)


「忍術、分身の術を使用! 山札からカード2枚と憑依カードを伏せてシャッフルし、山札をシャッフルする…… 相手は、伏せたカードを攻撃の回数選択して…… 憑依カードが出なければ攻撃はヒットしない。憑依カード以外の選択されたカードはドロップゾーンへ…… さあ、選びな」


(くっ…… 選べだと? み、右か?左…… いや、中央か?)


ラーカスは、左のカード選んだ。


「カードオープン…… 来た! 忍術、身代り炎爆の術が選択された。このカードは、相手が攻撃を選択した時に特殊な効果が発動する!」


選択した伏せカードを呪人邪竜が噛み付いた瞬間、カードが案山子に代わり爆発して、呪人邪竜が燃え上がる。


ギャアァ!?(ぐわぁ!? な、何が起きた?)


ラーカスが燃え上がると…… 山札のカードが1枚、盤面の端にオープンして置かれる。


「それが俺達の命の枚数だ…… ダメージゾーンに6枚目のカードが置かれた時、そのプレイヤーは敗けになる。さあ…… 命のやり取りといこうか?」


(ふ、ふざけるな!! 俺が、竜になった俺が、この子供の命と同じだと!?)


「次は、俺のターンだな? ドロー…… 中忍の小太郎に憑依し、カードを1枚伏せて、仲間の下忍衆のカードを2枚配置し…… 装備カード、狙撃ライフルを装備。さあ、攻撃開始だ」


ヨミが配置したカードから忍者集団が現れ、ラーカスに斬りかかった。


ギィヤァ!?


 ・

 ・

 ・


下忍衆の攻撃が通り、ラーカスのダメージゾーンのカードが3枚になった。


「よし、(カードゲームは正解だったな…… 戦闘開始に広範囲攻撃のブレスとかされたら、全滅だろうからな)ターンエンド」


ガアァ!!!


ラーカスが特殊カードの飛翔を使用し、飛び上がる。


(此方の攻撃の届かない位置から狙う気か? 甘いな)


ラーカスの口から火花が舞う…… 上空から火炎ブレスを使うつもりの様だ。


「伏せカードオープン! カウンターカード、必中狙撃を使用…… このカードは、狙撃系を装備するか。弓、銃の系統を持つカードが配置されている時に使用可能で、相手の特殊カードの効果を無効にする」


グギャア!?


俺は、カードの効果に従い…… 狙撃ライフルでラーカスの翼を射つ。


ラーカスは、飛翔の効果を失い…… 地面に落ちた。


グガアァァァァァ!!!


地面に落とされたラーカスが火炎ブレスを吐くが……


「下忍衆の特殊効果…… 配置されている下忍衆をドロップゾーンに送り、相手の特殊攻撃の効果を打ち消す…… お前の特殊攻撃火炎ブレスの広範囲効果を無効に、俺の場のカードは残り、俺はダメージ1枚を置く」


ラーカスの火炎ブレスは…… 全体攻撃だったので、まともに受けると伏せカードや装備カードに配置した下忍衆が一掃されるんだけど……


下忍衆の特殊効果で無効化して、俺のカードを盤面に残した。


「それじゃあ…… 俺のターン、ドロー…… フッ……」


引いたカードを見て、俺は勝ちを確信した。


「この勝負…… 俺の勝ちだ。ファイナルターン!! 忍頭の小太郎に憑依! さらに下忍衆を2枚配置し、妖忍刀血霞を装備…… いくぞ! 下忍衆で攻撃!」


ラーカスのダメージゾーンに6枚目のカードを置かせる為に、俺は猛攻を始める。


グギャ!? グルルルルル……


下忍衆の攻撃が2回ヒットした時、ラーカスが唸る様に嗤う。


ラーカスは、手札から1枚のカードを選び使用した。


そのカードは、特殊カード竜の血……


効果は、使用後にそのターンの特殊、装備、配置カードの攻撃を無効するカードだ。


「なるほど…… 残りの下忍衆と血霞の攻撃、さらに特殊カードで攻撃できないからターンエンド…… だと思っただろう? 必殺フェイズ!!」


ギャワァ!?


「上忍以上の忍カードに憑依していて、忍刀を装備している時…… この必殺カードが使用可能になる! いくぞ…… 必殺カード、首斬り一閃!!!」


ラーカスの山札から、カードが1枚ダメージゾーンに置かれると……


ラーカスの首が胴体から離れて、空中に飛んだ。



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