表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

62/67

辺境のランクを検証する。


「おつかれさま」


「おつかれさまです。あれ…… どうやったの?」


里山さんに聞かれたので、状況を解説する……


先ず、イナバの穴掘りど地中に潜伏スキルで潜み…… 冒険者達の接近時にダークゾーンを発動しながら飛び出して、襲撃中も闇魔法で相手の感覚ずらして恐怖心を煽った。


「相手からは…… 影に襲われた様に感じたんじゃないかな?」


「不意打ちでそれは…… レイスなどのアンデッドを疑いますね」


「後は…… 潜伏スキルでダークゾーンを発動したまま、イナバの掘った穴に消えると」


「それで、どうやったら此処に戻るの?」


「影移動のスキルを覚えまして……」


光魔法と闇魔法の複合魔法が影魔法だったんだよね…… 影魔法の中に、影の中を移動する方法の移動系魔法があったので…… 使って見ました。


「制約が厳しい方法で、グリズの影に移動したんですよ」


俺の様に普通の身体で影を移動するには、その影に抵抗が無い処にしか移動できない。


ラフディ達が俺の奴隷だったので、抵抗が無く影が大きかったグリズの影に移動したのだ。


「普通は、リッチとか悪魔や魔族の攻撃方法の様な気がするんですが……」


「その辺は…… 種族特性の問題なのかな? 俺は、敵の後ろは無理そうだけど」


「そこまで行くと…… ホラー映画のお化けやモンスターか、マンガやアニメの忍者みたいですね」


「なるほど、忍者か……」


俺は、織倉さんの言葉に可能性を感じた。


 ・

 ・

 ・


「とりあえず、辺境付近に入ったし…… 情報を獲れなかったから、魔物の強さの検証をしようか?」


「魔物の強さですか?」


「辺境の魔物は、ランクが違うって話だからね」


俺達は、とりあえず魔物を探す事にして、街道を慎重に進む事にした。


「あるじ」「臭います…… 小人の臭いが……」


ラミィとラフディが人狩り小人を見付けた様だ。


「どの辺りだ?」


「あっち」「複数の…… 臭いがします」


「あれか? 小人にしては…… ちょっとでかいか?」


ライフルのスコープから見た小人は…… 一回り大きかった。


「園児から小学校高学年くらい…… に成長してますね……」


「ランとニィーナにラミィ…… 俺よりもちょっとでかいかな?」


確かに…… あのサイズの魔物が彷徨くならば…… 冒険者に脅威だろうな。


「魔物のランクが違うか…… あれが普通なら見習い冒険者は育ち辛いだろうな」


「採取の依頼もこなせそうに無いですね」


「さて、強さはどうかな?」


ライフルの狙いを付けて……


「弾丸精製……」


先ずは…… 普通の狙撃を撃ち込む。


バン! ドサ……


あれ? 一撃…… 倒しちゃった?


「主…… 小人は頭に穴が空いたら死ぬと思います」


不意打ちクリティカルが…… 急所的中したから…… 即死した様だ。


「ジョブ特性とスキルの重複効果の不幸な?事故だ…… 次は気を付ける」


「そうですか……」


「あら? 仲間を射たれたら出て来たぞ」


倒れた小人を見る様に、次々に小人達が現れる。


「あれは…… ヤバイな……」


「あの数…… 囲まれたら終わりますね」


1匹倒したら…… 次々に現れるって、まるでゴキ…… 1匹見たら、30匹はいるのか?


「距離があって良かったよな…… さて、射ち漏らしは頼むな」


「「「「「はい!」」」」」


「なるべく少なくで、お願いします」


「できれば…… 殲滅の方向で……」


「来るよ!」


俺達に気付いた小人達が…… 此方に走り出す!


その様子に、俺は近い奴から狙撃で頭を吹き飛ばすが…… 小人達の足は止まらない!


「こいつ等…… 止まらないな!」


真空レールガンモードに切り換えて、後方の奴ごと小人を吹き飛ばす!


「伯爵領の小人よりも固いかも?」


思ったよりも貫通しない真空レールガンモードの弾丸に、辺境の小人のランクを実感した。


「これは…… 真剣にLv上げしないとヤバイかもな!」


精製する弾丸の強度を上げて、さらに撃ち込む!


「よし、5匹貫通!」


轟音を上げて、小人5匹の胸に風穴を空けた一撃。


ギャアワ!?


その一撃の轟音に、小人達が怯んだ。


「ようやく気付いたか? でも…… 遅いんだよ」


小人達が逃げ始めたので、迎撃戦から狩りに変わる。


「普段狩るんだから、狩られる覚悟はできてるんだよな?」


 ・

 ・

 ・


「やっぱり…… ちょっと固いですね」


倒した小人から魔石を取り出すラフディが、ナイフを突き立て言う。


「うん、固い」


その横で同じく魔石を剥ぎ取っていたグリズが頷く。


「耐久値が高いのか…… 武器の強化が必要だな」


「土魔法と風魔法だけじゃあ…… ダメですかね?」


「土魔法と風魔法の上って…… 何?」


織倉さんと里山さんは、銃の威力に不安を感じるらしい……


「金属魔法と爆裂魔法だろうけど…… 銃の強化はしない方が良いと思うよ」


急所に当たれば充分魔物を倒せるし、人の殺傷能力はかなり高いからな。


「本当の銃の様に爆発で金属を飛ばすには…… 銃の耐久値に不安がある…… 暴発も危険だしね」


爆裂魔法が暴発なんて…… 手や身体が吹き飛びそうだし……


「俺なら大丈夫だけど…… 他の…… ランとニィーナとラミィに織倉さんと里山さん…… ラフディとグリズも危険だぞ?」


「銃の強化は…… やめときます」


織倉さんの死の商人化は…… 止められた様だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ