何も知らないふりして…… 領都に入る。
「止まれ!!」
破壊熊の金さんが引く魔物車で…… 俺達は領都の城壁の門に来ていた。
「どうしました?」
「どうしました…… だと? お前達、魔物に襲われなかったか?」
「魔物ですか…… このこのおかげで、あまり遭遇しませんね」
「このこ…… って、破壊熊か!?」
「ええ、運良くテイムできまして」
「なるほど…… 領都に泊まるなら、目を放さぬ様に…… 無いとは思うが…… 破壊熊なら欲しがる輩もいるからな」
「仲間の冒険者登録と補給がしたいのですが?」
「ふむ…… なら、魔物車と破壊熊を此処に置いて行くのだな。騒動の後だ…… 領都の街中を走られるよりは良い」
「そうですか…… それじゃあ、いったん別れて行動だな」
冒険者登録には、俺とラフディに織倉さんとランで向かい。
「戻ったら、補給と武具を見に行こう」
金さんが心配な里山さん、グリズにニィーナとラミィ…… それにイナバが魔物車で、門番の詰所に待機する事にした。
「じゃあ後で」
俺達は、門番に聞いた冒険者ギルドに向かった。
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「登録は…… そちらのお2人ですか?」
冒険者ギルドの中は…… 人が少なく、すぐに受付できた。
「はい、俺達の旅仲間でして」
「なるほど…… 見習いをしている時間が無いのですね?」
「ええ、登録と補給がすんだら旅立つ予定です」
2つの名前を書き血判して、書類を受付嬢に渡すと……
「あの…… 出身地とスキルは?」
「旅暮らしでして…… スキルは調べてません」
「そ、そうですか…… では、お2人で登録料が銀貨1枚です」
「はい」
「確かに…… 冒険の証をお持ちしますので、ちょっとお待ち下さい」
受付嬢が奥に姿を消したら、ラフディが話しかけて来た。
「主、武具は何を買うのです?」
「そうだな…… 普段使い用のラフディとグリズ武器と、みんなの服と防具だな」
「必要でしょうか?」
「必要だろう?」
織倉さんとランに視線を飛ばすと……
「必要だよね?」「は、はい」
俺の意見に同意したが……
それでも疑問視してるラフディを手招きし、俺は耳元に小声で囁く……
「此処等辺の服と防具しないと目立つからな…… 偽装だよ。偽装」
「なるほど」
ラフディが納得した時に、受付嬢が戻って来た。
「此方が2人の冒険者の証です。Gランクですので、無理はしない様に…… 冒険者規約の説明は必要ですか?」
「その辺は…… 犯罪以外は自由だと聞きました」
「確かにその通りですので、犯罪者にならない様…… 自由に冒険して下さいね」
「「はい」」
受付嬢に礼を言って、門番の詰所に戻った。
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「次は…… 補給だけど」
「あんた等、何が欲しいんだ?」
魔物車に戻った俺達は、補給の話をしていると…… 先程の門番が来てくれた。
「自衛の武器と防具、それに食料と衣服だな」
「それなら…… 其処だ」
門番が詰所から見える通りを指さすと……
「あの辺りなら…… 冒険者と傭兵の使う武具店が多くて、旅に実用的な衣服や食料も扱ってるぞ」
「なるほど…… 近いし、破壊熊を置いて行っても?」
「暴れる様子も無かったし…… 見ていてやるよ」
「ありがとう。助かります」
「すぐに戻るので、よろしくお願いします」
「ああ、大丈夫だよな?」
ガウ♪ キュ♪
力強く頷く金さんとイナバを門番さんに任せて、俺達は買い出しに向かった。
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「先ずは…… ラフディとグリズの武器だな」
武器屋で、ラフディとグリズの武器を探す……
「ラフディは…… 剣だよな?」
「そうですね」
「グリズは…… どうする?」
「俺は……」
「兄ちゃん、あんた等獣人なんだろう? こんなのは…… どうだい?」
武器屋の店主は、重そうな武器を取り出す。
「素材は頑丈なんだが…… 普通の武器よりも重くてな…… 人族には使い辛い物だが…… 持ってみるかい?」
店主の言葉に…… グリズが頷いて、大きなハンマーを持って見る。
「これは…… ダメです。両手持ちになるので、盾が使えません」
「お前さん、盾を使うのかい?」
「ああ、俺達のパーティの盾役なんだよ」
「ふむ…… なら、これかの?」
「それは…… ハルバート?」
「ああ、槍とか斧に使える奴だ」
「少し重いですが…… 片手で持てますね」
「なら…… それと後は、ラフディの剣だな?」
「お前さんのは良いのかい?」
「俺の? そうだな…… 刀…… 片刃のショートソードか剣鉈は…… ある?」
「ふむ、ショートソードと剣鉈は、あるが…… カタナって言うのは無いな」
「そうか…… なら、見せてもらうから、ラフディも剣を探すと良いよ」
「はい」
その後は…… ラフディは軽い素材の剣を選び、グリズのハルバートと俺はちょっと短い片刃のショートソードと剣鉈を買う事にした。
「そいつは売れ残りでな…… 全部で金貨が…… 5…… 3枚と銀貨5枚で、どうだ?」
予算内だったので、そのまま買う事にした。
「あ、終わったの?」
「武器は買えたよ。そっちは?」
「全員分の衣服を…… 銀貨10枚分買ったわ」
「下着以外は古着なので…… 後で浄化して下さい」
「了解…… 次は防具を見てから食料だな」
衣服の買い出しに向かった女性組と合流したので、俺達は防具屋に向かった。




