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とりあえず、いったん休憩……


「で、休憩に来た」


俺は、あの地下墓地からマスターキーを使い……


「あ、あの…… おかえり「「あう♪」」…… なさい」


ベビールームに戻って来た。


「お、おう、ただいま…… あ、これおみあげ」


「ちょっ!? 何よこれ! 何処なの此処!!?」


「よ…… 妖精さん!?」


俺をはめ様とした妖精を連れ(握り締め)ながら……


 ・

 ・

 ・


「うん? 顔色が悪いな…… 大丈夫か?」


助けた子供だった見習いっ娘がフラついたので、額に手を当てると……


「熱いな…… 風邪…… いや、また魔力の暴走か?」


念の為に吸収スキルを使うと……


「ヤバ、俺の許容限界だ。調子が悪い処すまないが…… ちょっとメイドさんを呼んで来て」


見習いっ娘に頼むと、頷いてスペアキーで出したドアに姿を消したちょっと後……


「どうした?」


「見習いっ娘から魔力を吸収したので、お姫様に魔力譲渡して良いですか?」


「ふむ…… 付いて来い」


スペアキーのドアが現れ、メイドさんが顔を出したので、俺が事情を説明するとお姫様の部屋に通された。


「ミナ姫様、あの者が参りました」


「まあ、よくぞいらっしゃいました。此方にどうぞ」


最初に見た時よりも顔に赤みがまして、体調も良さ気な感じのお姫様が呼ぶので……


「では、失礼しまして…… 姫様、お手を」


俺はベットに近付いて、手を差し出すと……


「はい」


「では、魔力を譲渡いたします」


素直に重ねてくれたので、魔力譲渡スキルで見習いっ娘から吸収した魔力を譲渡した。


「あっ…… うぅ……」


「姫様…… ちょっと失礼を」


魔力を譲渡したら、お姫様が顔を紅くして汗を流したので浄回スキルも発動した。


「あ、これは…… その、ありがとうございます」


お姫様はシーツで顔を隠しながら、恥ずかしそうに礼を口にする。


「いえいえ…… 処で、槍を下げてもらえる様にお願いします」


お姫様の反応にメイドさんが…… 俺の背に槍を突き付けていた。


 ・

 ・

 ・


「それでは、今日は失礼します」


「はい、あ、あの…… またいらして下さい」


治療行為なので勘弁してもらえた俺は頷いて、メイドさんとお姫様の部屋からベビールームに戻ったら……


「もう~、聞いてよ! ただの女子高生にいきなり武器持たせて、戦闘しろってよ!? もう信じらんない!!!」


見習いっ娘に愚痴る織倉さんがいた。


「あ、こんにちは! お城から出れましたか?」


「こんにちは、城からは出れましたけど……」


「「「けど?」」」


「ダンジョンの最奥にいます」


「「ダンジョン!?」」


「あの……」


織倉さんとメイドさんが驚く中、見習いっ娘が俺の袖を引っ張って……


「うん?」


「ダンジョン……って、何ですか?」


と、聞いて来た。


 ・

 ・

 ・


「なるほど…… 話を察するに、そこは【愚者の地下墓地】と言われる王都の教会後ダンジョンだな」


「あ、私が明日行かされる場所だ!」


「いきなりダンジョンアタックって、暗殺フラグ立ちまくりだな」


「恐い魔物さんがいっぱいの…… 迷路?」


「そうそう♪ そんな感じ~」


「処で……」


「はい……」


「この娘と妖精は何だ」


「織倉さんは召喚された人達の1人で、妖精は…… ダンジョンボスでダンジョンコアだった奴ですね」


「ダンジョンボス!?」「コア!?」


「ボス? コア?」


「私こそ、あのダンジョンで最強! そして、ダンジョンの元凶だった者よ!!」


「何て者を連れて来たんだ…… お前は!!!」


「ダンジョンコアって…… たいへん! 此処もダンジョンになるんですか!?」


「あ、大丈夫大丈夫♪ 私、もうダンジョンコアじゃないし…… ダンジョンコアは分離したし、ダンジョンマスターは別の人になったから」


「分離して、ダンジョンマスターが別に…… まさか……」


「こいつが新しいダンジョンマスター」


「「!?」」


「ダンジョンマスター…… お兄さん、ダンジョンマスターって何ですか?」


「ダンジョンの1番偉い人…… かな?」


「ちょっと、ダンジョンマスターって人がなれるの?」


「私も知らんが…… ダンジョンコアはどうした?」


「あ、織倉さん、今欲しい物は何?」


「何? 急に……」


「ダンジョンコアって…… 魔石と同じ扱いでした」


「「「「でした?」」」」


「ダンジョンコアは…… 魔石ポイント1千万に変わりました」


「「「え?」」」


「ポイント…… いっせんまん?」


「魔石ポイントに…… 換金しちゃった。てへ☆」


「「「はあぁ!!!?」」」


織倉さんとメイドさんに妖精が驚愕する中、俺は東北のご当地カフェオレの500mIの紙パックを取り出して、ストローを刺した。


「ああ~! 酪○カフェオレうめぇぇぇ!!!」


有名コンビニの平たいメロンパンを開けながら、コンソメとガーリックのポテトチップスの袋も取り出すと……


「色々と聞きたい事があるな……」


「私も同意ですが……」


(((ごっくり……)))


「とりあえず……」


「「「私にも!」」」


見習いっ娘に同じ物を渡して、1日ぶりの食事をしていた俺に……


織倉さんとメイドさんに妖精が欲しいと要求して来たので、同じ物を渡すと……


「美味い…… ミナ姫様の分も頼む」


「良いですけど…… 飲み物は冷やしてないと日持ちしないので、此処の冷蔵庫に入れて置いて飲む時に持ち出すといいですよ」


「わかった」


言われた通りにお姫様の分を用意して、メイドさんの返事を聞いてから……


俺は、牛丼屋の牛丼に温泉卵を落として、全力でかっ込んだ…… 後の記憶が無い。


どうやら、子供の身体が限界で寝落ちした様だ。



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