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高位管理者との接触…… チュートリアルクリアの報酬は?


「自由神……」


「そんなに畏まらないで、私…… いや、僕は自由を関する高位管理者。君に会いに来た」


そう言って少女が俺を見る。


「お、お待ち下さい!」


「何かな?」


「ひ、姫は…… ミナ姫様は、ご無事なのですか?」


「この身体の子だね? 大丈夫。魔力欠乏で眠っていたけど、僕が身体を借りたから症状が軽減されるよ。なにせ普通の状態で借りると、魔力過剰になってしまうからね」


「魔力欠乏…… ミナ姫様にはスキル無いはずなのに…… 何故?」


「スキルが無い? まさか、この子は高位召喚スキルを持ち、さらに勇者や英雄などが使うスキルの〝限界突破〟も有した逸材だよ」


「な!?」


神様が憑依した姫様とメイドさんのやり取りを横で聞いていた俺は……


(すげぇな姫様…… 勇者と英雄のスキルに高位召喚スキルか…… うん? 召喚スキル……)


「どうかしたかい?」


首を傾げた俺に、お姫様に憑依した神様が問いかけてきた。


「いや、あの…… 召喚スキルって、まさか……」


「うん、君達を召喚したのはこの子だ」


「「!?」」


衝撃の事実に、俺とメイドさんが固まる。


「正確には、この子のスキルを使った召喚って事だけどね」


「それって…… 姫様のスキルが悪用されたの?」


「そう、このペンダント…… 装備者のスキルを写し取る対の〝呪具〟だ」


「対の呪具…… スキルを写し取る?」


「そうそう、対のペンダントを装備した者は、この子のスキルを使えるんだよ。そのコストもこの子が払う事になるけど……」


「コストも…… まさか!?」


「ミナ姫様が昏睡していたのは……」


「この子の魔力では足りずに、限界突破で勇者召喚したからだよ」


「くっ、おのれ…… そのペンダントは、セレナ姫様がミナ姫様に渡された。おそろいのペンダントだと…… まさか、それが呪具とは…… ミナ姫様はお姉様からのプレゼントだと、たいへん喜んでおられたのに…… 許せぬ!」


「姉のお姫様からの贈り物か…… でも、呪具って…… お姫様でも簡単に手に入るのか?」


「それは…… 何者かが手引きしている?」


「たぶんそうだよ。僕が憑依した事で呪具の効果が解ったけど、この子の姉には呪具を渡した自覚が無いみたいだ」


「自覚が無い? 判断できるんですか?」


「僕が司るのは自由。この呪具は装備者のスキルに干渉する…… それはある意味で、この子の自由を阻害する行為だからね。僕は自由を害する悪意を感じ別ける事ができるから…… このペンダントからは別の悪意を感じるよ」


「なるほど…… 第3お姫様のスキルを知る何者かが…… 第2お姫様を利用したって事ですか?」


「な!?」


「たぶんその通りだと思うよ。ここ最近は、僕等の方で問題が起きて…… 下の管理者に任せていたのだけど、この国の王族は家族中が良かったからね」


「そ、それでは……」


「犯人は、この子の姉では無いよ。利用されてるけどね」


「よ、良かった…… ミナ姫様が推したいしているセレナ姫様でなく…… 本当に、良かった……」


お姫様に憑依した神様の言葉に、メイドさんが安心したのか…… ハンカチで目元を拭う。


「で、時間が無いので僕の用事を言うね。転生した君」


「あ、はい」


「チュートリアルをクリアしたので、クリア報酬をあげる。大事にしてね♪」


《自由神ヘリアレスから、チュートリアルのクリア報酬が渡されました》


「え!?」


「僕は自由を司るから、強制はしないけど…… できれば…… この子達も助けあげて欲しいな…… それじゃあね……」


「ミナ姫様!?」


言うだけ言った後、神様が憑依していたお姫様がパタリと倒れる。


「どうやら…… ヘリアレス様がお帰りになられた様だ」


お姫様の状態を確認して、メイドさんが安心した様に一息つく…… その横で俺はチュートリアルのクリア報酬を確認した。


「できれば助けろって…… このスキルでか?」


ステータスのユニークスキルに〝魔力譲渡〟が増えていて……


「ゲームセレクトに〝マイホーム〟がある。後は…… アイテムが届いてます?」


ステータスにお知らせの項目が現れて、自由神ヘリアレス様から【天魔の卵】と言うアイテムが贈られていた。



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