孤児院の子供たちに日本のコンビニスイーツを振る舞ってみた。泣かんでもええやん。
今日は、孤児院が月イチでひらいてるお誕生日会の日らしい
今月が誕生月の子たちのために、食堂で軽いパーティーをひらくんやな
俺が来たのを見て
子供たちは目を輝かせてる
ドラえもん風のポケットからカップ麺のダンボール箱を出しただけなのに
とびあがって大喜びしてる子供たち
「こんな高価な魔法食をたくさん………ありがとうございます」
職員の女の子は泣きそうな顔で礼を言ってくる
パプリカの一般市民は王様の善政のせいでお金持ちが多いので、それなりの値段をとってるけど
ただのカップ麺だからね。あんまり感謝されると心苦しい
誕生パーティーだってのに、カップ麺にはしゃいでる子供たちの笑顔に胸が痛む
自分の子供のころのワガママぶりを思いだして恥ずかしくなる
最初にきたとき、頭にかぶりついてきた女の子も誕生月らしい
名前をウェンディというらしい
『男たちの塩』って塩やきそばを両手で天にかかげて大喜びしてる
誕生パーティーにカップ麺の塩やきそば出されて宝物もらったみたいに大喜びする子供て!!
涙腺がバクハツしそうになる
せめて、甘いものでも無いのかな?
子供たちの皿のうえにのってるのは味気なさそ〜なクッキー1枚だけ
どんだけ財政難なんだよ
まぁ、何百人も孤児を養うってそういうことなのか……
俺は、ちょっとトイレに行ってくるって女性職員につげて
衝動的に現世に戻ってた
せめて、ちょっとした甘いものでも食べさせてやりたいやんか?
誕生パーティーなんだし。
マサムネタワーに転移すると
秘書の松原ユイちゃんがびっくりした顔をしてる
「俺の財布ってあるかな?お財布ケータイでもいいけど」
「マサムネさんは現金は1円も持ち歩かない主義じゃないですか…………」
なんだ!?そのいけ好かないヤツ
「クレジットカードなら…………」
松原ユイちゃんが差し出してきたカードの色はブラック。
ブラックって、どういう色のカード?
そのカードをにぎってマサムネタワー内下層のコンビニに走る
ちょっとシャレた商品ばかり置いてあって値段も高いし
普段ならマサムネタワー内のコンビニなんか使いたくないけど今はしょうがない
菓子パンの商品棚から手当たり次第に商品をかっさらう。
スイーツ系のお菓子も、棚にあるものはぜんぶカゴにいれる
ブラックのクレジットカードをさしだすと店員が目をむいていた
「支払いはこれで!」
「あの………ポイントが2億ポイントほど貯まってますが」
なにを買ったら2億ポイントも貯まるんだ!?
埼玉でも買ったのか!?俺は!
「支払いは全額ポイントで!」
レジ袋が有料!世知辛え!!
でも自分のカネじゃないのでレジ袋大人買いして、菓子パンをつめる
頼むから変な場所に転移すんなよ!
そう願いながら、戦利品をもってトイレの用具室にとびこみ、
異世界へとんだ
トイレの用具室に消える男とか変な都市伝説にならなきゃいいけどwwwww
出現したのは女子トイレの個室でした
プライベートな空間でリラックスして、ふぅ〜と息をついた魔女っ娘ミヤコのうえ
どんどん転移先の変態度がましてる!!?
びっくりして目をみひらき
声も出ないミヤコさん
いや、お察しします。サーセン。
トイレの個室にいきなり男が飛びこんできたんだもんな。
通報ですわ、通報。
人生オワタですわ。
「…………マサムネ……さん?」
俺もびっくりしすぎて、とっさに声が出ない
ソッコー土下座すべきなのは分かるんですが
なぜか、ミヤコは頬を赤くそめて
「そんなに…………わたしのことが好きなんですか?」
思わずコケそうになる。
なんすか?このエキセントリックな反応
「いや、本当にごめんなさい!」
手にもった菓子パンのことを思いだす。
俺はあわててトイレの個室から飛びだした
捕まる前にせめてこのデザートを子供たちに届けてやらねば!
後ろでミヤコがなにか言ってたけど、よく聴きとれなかった




