表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

957/1173

獣王襲来 【亜人種強制収容所編】 その11





残りの2体は、光魔法と闇魔法をその身にまとっていた。




両極の属性を宿した獣人戦士が、踊るように挑みかかってくる。





《獣王は全属性の攻撃魔法を使いこなすのですね》




ミヤコからしたら垂涎すいぜんのスペックだな。





カポエラのような、ブレイクダンスのような、



トリッキーな動きだった。




地べたスレスレの低空で脚を高速回転させて、連続足払いをかけてくるのは黒い毛並みの暗黒獣。




乳白色に輝く聖光獣は、飛び上がりながら上段回し蹴りを放ってくる。




同時進行する連撃。



双生児ふたごみたいなシンクロ率。




鮮やかに交差する光と闇。



乳白と漆黒の獣人が、俺を追い詰めようとあらゆる角度から攻め立ててきた。




その全てを最小限の動きだけで避け、いなし続ける。




業を煮やした暗黒獣と聖光獣は、俺の前後に回り込んだ。



挟み撃ちのカタチで、同時に渾身の正拳を繰り出す。




トンッ……………





俺は、絶妙なタイミングで真上に跳躍していた。





ガツンッ…………………………





暗黒獣と聖光獣は、お互いの顔面をしたたかに殴り合って同時に倒れ込んだ。





《ダブルノックダウン》





「パフォーマンスとしては100点満点なんだけどな……………」





倒れ込んだ二匹の獣人を見下ろしながら、





「魔王討伐としては落第だわ」





ほんの数秒、仰向けに倒れたまま目を回していた様子だったけど、二匹はすぐに起き上がった。



鼻血を拭いながら他の獣人族と合流する。





ジャンッ!!!




カラフルな毛並みの獣人族たちが勢ぞろいしていた。





「マサムネ、要注意だニャ!!!!


タルパカスの戦士たちの真の強さは、仲間たちとの強い絆…………


チームプレイにあるそうニャ!!!!


仲間が集まれば集まるほど、タルパカス兵は強力な連携プレイを繰り出してくるニャ!!!!」




ニャンニャンうるさいな、ニャンコ大先生。




《あんニャろめ》





メンバーの真ん中にいる、真っ赤な毛並みの獣人が、両腕あげると共に片足をあげ、フラミンゴみたいな妙なポーズを決めた。




「…………?」





その次に、青い毛並みの獣人が、ポージングを決める。



その次には、黄色い毛並みの獣人が。




次々と、各々に割り振られたポージングを決めていくカラフルな獣人たち。




ついに『科学戦隊ダイナマン』みたいなポージングが完成した。




《誰が分かるんですか、そのマニアックな元ネタ》




ググれ。





俺は緊張した顔でゴクッと生唾を飲み込むと





これが…………


世界最強の戦士を輩出するという、


戦闘民族タルパカスの伝統…………なのか?





獣王レオニダスのほうにチラッと視線を送ってその表情を確認すると、



獣王は赤面してうつむきながら、モジモジしていた。




《どうやら若者たちの独断専行のようですね》




伝統と違うんかい!!!!?





ニャンコ大先生のほうを見てみると、


猫娘ヤツはそっぽを向いて顔を洗っていた。




知らんぷりしてる!!!!?





《…………なにか、仕掛けてきますよ》





ポージングを決めた時の隊列のまま、全員で上に手を掲げているワンコ戦士たち。



全員の毛皮の魔法属性と、闘気が混ぜ合わされたエネルギーの塊が、隊列の直上に完成しようとしていた。



異様に膨れ上がった高エネルギーの球体だった。





《6属性の攻撃魔法を並列起動し、


合体させる事によって生み出される究極の攻撃魔法……………【アルテマ】



毛皮に攻撃魔法を吸収した【魔法獣】である彼らが、


合体技として【究極魔法アルテマ】を再現して見せたのですね》




…………戦隊ヒーロー物の必殺技かよ。



さながら【究極魔法アルテマキャノン】ってところか。





……………ドウッ!!!!!!





6匹の獣人戦士たちによる合体技。



特大の魔法球がこちらに向かって発射された。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ