リアルに帰還したら現実世界の境遇が大変な事になっていた件について
知らない天井だ…………
知らない匂い
どこか遠い見知らぬところの
初めてのホテルに泊まって
朝、目覚めたとき
あんな感覚
俺は異世界にいた
しばらくのあいだ。
そこで大金が必要になって…………
城下町を歩いてるとき、
異世界で大儲けするためのアイデアを思いついた
カップラーメン…………
カップ麺を異世界転生させる
そんなアイデアを
家電製品みたいに、コンセントとか電線とかのインフラ整備もいらないうえに
何ヶ月でも保存できて
お湯だけあれば、どんな異世界にあっても同じ美味しさを発揮できる
日本人が超進化させた画期的な食い物
カップラーメン。
そう!俺は仕入れ作業をするために現実世界に戻ってきたんだ!
よし、記憶はしっかりしてる。
ただ、ここはどこだ?
俺は、なんで見知らぬ場所にいるんだ?
身体が大人バージョンになってる
小学生時代じゃなく引きこもりニート時代の俺
この時代の
現実世界の俺は
貧乏くさい安アパートで
薄い布団に寝起きしてたはずなのに
トキワ荘の住民みたいにパンツ1丁でさ
なんか、異常にふかふかなベッドに寝てる
広すぎて、ふかふかの海でおぼれてる心地がする
ぷにゅっ
寝返りをうったとき
やわらかくて温かいものが手のひらにはいった
「あんっ」
艶っぽい女の声
俺の手のひらのなかには
女の子の豊満なナマ乳…………
俺のとなりに、真っ裸の女の子が寝てる…………
ギャーーーーーーーーーーーーー!!!
あとずさった。
ゴキブリみたいなスピードであとずさった
俺の身体にかけ布団が巻きとられて
女の子の身体をおおった布がぜんぶ取り払われていく
かるく、女の子が不満げな声をもらす
ベッドの上の、白いはだかが全オープン
ものすごくキレイな女の子だった
3メートルぐらいあとずさったところで、俺はようやくベッドから転げ落ちる
なんだ、この王様サイズのベッド
冗談みたいな大きさ
ハリウッドの超大作ファンタジー映画で、
悪い王様が寝てるサイズのベッドじゃん
いくらぐらいするんだろ?想像もつかない
ウン千万か?
てか、こんなサイズのベッドをおける部屋の広さってなに?
女の子がベッドのうえで身をおこす
「なによ〜マサムネぇ〜あんだけしつこかったくせに。まだヤりたらなかったわけ?」
知ってる顔だ
もちろん、知り合いとか近所にいるような、そんな顔じゃない
こんな顔も身体もとびっきりに整った最高級の美女が俺の貧乏くさい現実生活のなかにいるわけが無い
テレビ画面を通してCMで
映画のスクリーンのなかで
頭に焼きつくぐらいくり返し観てきた顔
日本を代表する売れっ子女優、新海リツ子だった。
最近では世界同時配信されてるネットフリックスのオリジナル映画で何本も主演したりハリウッド映画にも出演したり
世界的にも顔が売れてる女優だった
頭がクラクラする
自分が、ニオイにつつまれてることに気づく
大女優の新海リツ子と同じニオイに
なんだ、この状況
ここ、どこだよ
「…………どうしたの?」
大女優の顔が、目の前にくる
「具合わるいの?」
そのとき、やっと思いいたった。
…………歴史が、改変されてしまったんだ




