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雪の女王の脳内 その32

□□



全方位にぎ払っても、病原体と免疫の雑兵たちは後から後から無尽蔵に湧いてきた。


全身を覆った神々の武装をあまねくフル稼働させて、敵を一撃千単位で殲滅せんめつしていく。




《新発売!PS5用ソフト【マサムネ異世界無双見参!】》




嘘の告知ありがとうございました。






敵を蹴散らし、駆逐くちくしながら、体内空間を超高速で飛翔していく。




が、体内を異形の侵入者に侵され狂乱状態に陥った免疫細胞たちは、次々と新たな刺客を放ってくる。





ずずずず………………ずずず………………………





それは、まるでひとつの島………………



どこかの無人島に浮遊装置をつけて宙に浮かべている………………



そんなサイズ感の物体が前方に現われた。




世界各地の、色んな個性的な色味をしたネオン街を、いくつも身裡みうちに飲み込んで空に浮かんでる水母クラゲって感じのビジュアルをしていた。



巨大な身体のあちらこちらにチカチカと妖しいネオンサインを輝かせた、氷の浮島。




「気をつけるニャ!!!!


【マクロファージ】だニャ!!!!」




眼下を並走してる原初神竜リムルルの上から、ニャンコ大先生の声が飛ぶ。





《マクロファージ。


今まで戦ってきた免疫細胞が【足軽雑兵】だとしたら、


今度のは【下士官クラス】ですね》




妖しげなネオンサインの輝きを宿した氷の浮島から、小型の物体が分離してくる。


どこか、UFOみたいな形状カタチをした、それでいて戦闘機みたいに機能的な形態をした、見るからに最新鋭機って感じの浮遊物体だ。




《さながら第六世代戦闘機。


あの敵は、言うなれば免疫兵士のなかのトップガンですか》





なんスか、それ。


………………マーヴェリックでも乗ってんのかよ。





今年、バロンドールを受賞したサッカー選手ですか?ってぐらいキレキレの動き、複雑精緻な軌道で接近してくる複数の【上級免疫兵士トップガン




わりい。お前らに見せ場を用意してやる余裕はねえんだわ。


先を急いでいるんでな」




《脱がしかけのパンティーを目の前にして、これ以上は待ちきれねえんだわ》




『青春映画』風のスカした口調で言うのやめてください。





【炎神プロメテウスの左籠手】



左腕の上腕に装備された炎の神の籠手こてから、凄まじい豪炎のエネルギーが発現する。



左手の籠手こてから空間に伸びる超高熱の炎の柱、



それが、より細く強烈に、レーザー光線状に収束する。




超高出力のビームサーベル。



否。それよりもさらに細く。細く。しなやかに。



鞭のように、柔らかく、しなやかに。




襲いかかる氷の最新鋭戦闘機たち。



【炎神プロメテウスの灼熱のムチ】が空間を躍った。




伝説のオロチが顕現けんげんして、上空を荒れ狂っているかのように。





す………………ぱきぃいいいいいいいいいいいん





氷の最新鋭戦闘機たちが、空中で輪切りになっていた。



プラモデルを加工した斬新なオブジェみたいに。見たことも無い切り口でサックリと切断されている。




《ランバ・ラルのヒートロッドやないか》





次の瞬間には、2ダースもいた氷の上級兵器トップガンたちは跡形も無く蒸発して消えた。



第一陣を撃破されるのとほぼ同時に、第二、第三の上級免疫兵士トップガンを放出していたマクロファージ。




…………………が、




今度は【戦神アテナの盾】が発動していた。




無数のミサイル状の兵器が、純白の【戦神アテナの盾】から全方位に放出される。





ドドドドドドドドド………………………



ドドドドドドドドド………………………





上空にある敵対的な浮遊物のことごとくが、【戦神アテナの盾】から射出されたミサイル状の兵器に迎撃されて爆裂した。




宙に咲く、無数の美しい爆炎。





《対空迎撃ミサイル付きの盾ですか》





「大元を絶たねえとキリが無いな」





仕上げは、【冥府の神ハデスの兜】だった。




黒と紫と赤………………冥界の奥底から呼び起こされたような禍々しい光が兜の額の部分に集約されていく。




ひぃぃぃぃいいいいいいいいいい…………………ん




どこか、神秘的な輝きと、澄んだ音色がした。




次の瞬間………………





ずどっ……………………うっ!!!!!!!





全能神ゼウスの主砲に勝るとも劣らない、


凄まじい威力の極太レーザー光線が兜の額部分から放出される。




地獄の底から掬い取ってきたような、禍々しい闇。


暗黒属性の極大レーザー砲だった。




浮島のようなスケールのマクロファージ…………………



その中核の部分が【冥府の神ハデス】のレーザー砲に撃ち抜かれていた。




ごごごご……………………ごごごご………………………





腹の底に響く様な轟音をあげ、中心部分から黒い炎をき出しながら。



マクロファージがミクロの戦場のただ中を墜落していく。





《マサムネさん。マサムネさん》




はい。なんですか?




《マサムネさんって、


いつか『プラモデル化』されようと画策してます?


中野ブロードウェイのショーケース内で、ガンプラの横に並ぼうとしてます?》




してません!!!







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