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雪の女王の脳内 その26



ついには4体にまで増殖した黒死病ペストの兵士たち。



俺の周囲にたたずみ、せせら笑っている。



お前など、いつでもくびり殺せる。そんな余裕たっぷりの笑みだ。




俺は、天を指さした。




「………………お前らを


天道てんと様とマッチングさせてやる」




黒死病ペストの兵士たちが、一斉に、大きく首をかしげた。



ミヤコやリトさんやエスメラルダも同じように首をかしげている。




ピンと来てなくても味方くらいは感心したフリしてくれ!!!!




《今の決めセリフはじゃっかん、スベッてましたね》




なら脳内企画会議の段階で止めてくれ!!!!




俺はβ版をインストールする。



髪が純白に染まり、あらゆるステータスが爆発的に跳ねあがる。




俺の変化にビクリ、と反応し、何らかの意図を感じ取った黒死病ペスト兵士たち、



『やらせまい』として急激に距離をつめてくる。




が、俺が軽く宙に描いたシャドーボクシングの動作、



空中に描いたパンチの軌道。



その弾道にそって生み出された空気砲弾バレットをモロに浴びて、



4体ともに後方に吹っ飛ばされていた。




《シャドー・ボクシングでまとめて敵を吹っ飛ばすって


なんですか、そのラスボス感》





体内で、超新星爆発じみた膨大な魔力を練り上げる。




【太陽神アポロン召喚】




巨大な魔法陣………………


とはいっても、外側の世界から見れば極小の魔法陣が心臓内空間に浮かび上がる。




魔法陣の内部から、俺たちから見ればとんでもなく巨大な、


でも外側の世界から見れば極小の【太陽神アポロン】が顕現してくる。




極小ミクロ世界の縮尺に合わせて召喚されてくるなんて気の利く神様ですね》




神様は、どんなに小さな存在にだって等しく宿るっていうしな。


神にとっては極小ミクロの世界だろうが極大マクロの世界だろうが等しく顕現できるのだろう。



《でも、顕微鏡で体内を覗いてみたら


『極小の神様』がいるなんて、学者が見たらビックリでしょうね。


『ちっちゃな仏様』とか体内にいたらぶっ魂消たまげでしょうね》




すぐそうやってコントみたいな見方するのやめなはれ


たしかに、顕微鏡を体内を覗いたら『小さな仏様』いるなんて爆笑案件だけど、やめなはれ。




ギリシャ神話の英雄みたいな服装、


それに筋骨隆々のたくましい身体をした【太陽神アポロン】



まばゆい太陽の光輝を全身から放つ美しい男性神に



黒死病ペスト兵たちは恐れおののいて震えている。




このままアポロンにひと暴れしてもらっても黒死病ペストどもは駆逐できたろう。


だが、それだとこの【雪の女王】の心臓内空間ごと溶かしてしまう事になりかねない。




俺はこの赤い髪をした太陽の化身に


【チートコード入力】の裏スキルをかけた。




神々しい太陽神の肉体が、グニャッとその原型カタチを失って粘土みたいなドロドロの液状と化す。



俺の手の中に集まる粘土状の太陽神。


アポロンは俺の手の中で別の形状に再構築されて蘇った。



それは丸くて軽い、スタイリッシュな玩具みたいな形状。




【太陽神アポロンのスーパー・ヨーヨー】





俺の手の中で、太陽神の威光を宿したヨーヨーが光り輝いていた。



同時に、世界記憶層ワールド・データベースの内部から


ヨーヨーの世界大会優勝者の技術テクニックがインストールされていた。




《まさか………………


雪の女王の心臓内で


太陽神のヨーヨー遊びをする事になるなんて》





人生、何が起こるか分からないもんですね。




YouTubeにあげたらとんでもなくバズりそうな神業テクニックで【太陽神のヨーヨー】を試運転する俺。




《太陽神さんが目を回してあとでゲロする方に100ペリカ》




炎のような太陽の光跡を空間に滲ませながら、


【太陽神のヨーヨー】が俺の右手の中に収まった。




怯えきっていた黒死病ペストの兵士たちは、子供の遊戯じみたヨーヨーのパフォーマンスを目の当たりにして、逆に勇気を得た様子だった。



太陽神のパワーのすべてが、まさかこのオモチャじみたヨーヨーの中に宿っているとは想像もつかないのだろう。




《どう考えても人型の太陽神のほうが強そうでしたからね》




「………………来いよ。


お前らの祖先は人類を恐怖のどん底に叩き落した伝説の伝染病なんだろ?


……………まさか、分裂するだけのキショ芸だけが取り柄じゃないよな?」




【太陽神のヨーヨー】を装備した俺の身体は、陽光みたいに光り輝きはじめていた。




《スーパーサイヤ人みたいです》




やめなさい。




伝染病のくせに、自尊心プライドまでちゃんと付与されているらしい。



ヤツらは、怒りに我を忘れて飛びかかって来た。






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