歴代勇者たちの肉体を奪った大魔王
ほとんど全裸に近い肉体
ギリシャ彫刻みたいなマッチョな身体
でも、どこか違和感がある
身体の各部分で、肌色がちがうみたいな
「見よ!勇者!!」
大魔王が勇者に向かって露出狂攻撃だと?
「初代勇者の左腕」
そう言って左腕を広げると、
ダンジョンの右側が帯電して、吹きとんだ
「2代目勇者の右腕」
大魔王が右腕を振るうとダンジョンの右側が燃え上がって炎熱地獄になる
「3代目勇者の左足」
大魔王がふみしめる地面に冷気がひろがり
ダンジョンの床が1面、氷づけになった
レナさんがマジックバリアで防がなきゃ
俺たちも氷づけになるとこだ
「そして、この胴体は」
大魔王は自分の首からしたを親指でさす
その首には、縫い目のような
つなぎ目のようなものがあった
「お前のご先祖さま…………先代の勇者から奪った身体だ…………」
歴代勇者の身体からパーツを奪って………
自分の新しい肉体にしただって…………?
「そして、当然の帰結として〜」
大魔王が、サタデーナイトフィーバーみたいなポーズで天を指さすと
ズガーーーーーー----ン
ダンジョンの天井をつらぬいてなにかが落下してきた
それは、プラチナにかがやく
鎧と盾と剣だった
ひとかたまりに合体してて
宇宙人の乗り物みたいなフォルムになってる
「伝説の装備はもう、お前を選ばない」
あれは!
歴代勇者が大魔王との決戦時に装備するという
伝説の勇者装備か!?
鎧と盾と剣がプラチナ色に光って
大魔王の身体をおおった
ガシャンガシャンガシャン……
伝説の勇者装備が大魔王の身体に装備されていく
「マズすぎる状況ね…………」
ロゼッタがつぶやく
「これでもう、大魔王の遺骸を封印してる聖地の結界は
大魔王を大魔王と認識できずに受けいれてしまう」
勇者の装備に身をつつんだ大魔王は高らかに笑って
「お前を殺して、その右足をぼくに移植してやろう。
それでぼくの新しい肉体は、
完成される…………」
レナが、泣きそうな顔で振りむいた
「お願い………みんな、逃げて…………」
「……ほ、ほっとけるかよ!そんな具合悪そうにしてるのにさ!」
思わず、どなった。
「わたしの代わりなんて、いくらでもいるから…………」
そうささやいたレナの目は
そこしれなく虚ろだった
魔法の光が
俺たちの身体をつつみ込む
転移魔法!
そう直感した
レナが
パーティー全体にかけた転移魔法
その瞬間、俺は
賢者スキルを極めし者の権能で
転移を拒絶した
「…………なんで
なんで残ったりしたの?
あなたには、代わりなんていないのに」
「レナ……
自分には、代わりがいくらでもいるなんて。
そんな悲しいこと言うな……」
「…………」
「世界だか、ブラック企業だか知らねえけど
いくら他人が『お前の代わりなんていくらでもいる』だなんて嘲笑ってきても
自分にとっての世界の中心は、
常に自分だけだろ!?」
びっくりした表情で俺を見るレナ
「それに、こーーんな可愛い女の子に、代わりなんているわけねえじゃん。レナちゃんの可愛さ、プライスレス!」
「…………なにも知らないくせに。バカ」
セリフとは裏腹に、どことなくレナの切迫した雰囲気は和らいでいた
ほとんど全裸に近い肉体
ギリシャ彫刻みたいなマッチョな身体
でも、どこか違和感がある
身体の各部分で、肌色がちがうみたいな
「見よ!勇者!!」
大魔王が勇者に向かって露出狂攻撃だと?
「初代勇者の左腕」
そう言って左腕を広げると、
ダンジョンの右側が帯電して、吹きとんだ
「2代目勇者の右腕」
大魔王が右腕を振るうとダンジョンの右側が燃え上がって炎熱地獄になる
「3代目勇者の左足」
大魔王がふみしめる地面に冷気がひろがり
ダンジョンの床が1面、氷づけになった
レナさんがマジックバリアで防がなきゃ
俺たちも氷づけになるとこだ
「そして、この胴体は」
大魔王は自分の首からしたを親指でさす
その首には、縫い目のような
つなぎ目のようなものがあった
「お前のご先祖さま…………先代の勇者から奪った身体だ…………」
歴代勇者の身体からパーツを奪って………
自分の新しい肉体にしただって…………?
「そして、当然の帰結として〜」
大魔王が、サタデーナイトフィーバーみたいなポーズで天を指さすと
ズガーーーーーー----ン
ダンジョンの天井をつらぬいてなにかが落下してきた
それは、プラチナにかがやく
鎧と盾と剣だった
ひとかたまりに合体してて
宇宙人の乗り物みたいなフォルムになってる
「伝説の装備はもう、お前を選ばない」
あれは!
歴代勇者が大魔王との決戦時に装備するという
伝説の勇者装備か!?
鎧と盾と剣がプラチナ色に光って
大魔王の身体をおおった
ガシャンガシャンガシャン……
伝説の勇者装備が大魔王の身体に装備されていく
「マズすぎる状況ね…………」
ロゼッタがつぶやく
「これでもう、大魔王の遺骸を封印してる聖地の結界は
大魔王を大魔王と認識できずに受けいれてしまう」
勇者の装備に身をつつんだ大魔王は高らかに笑って
「お前を殺して、その右足をぼくに移植してやろう。
それでぼくの新しい肉体は、
完成される…………」
レナが、泣きそうな顔で振りむいた
「お願い………みんな、逃げて…………」
「……ほ、ほっとけるかよ!そんな具合悪そうにしてるのにさ!」
思わず、どなった。
「わたしの代わりなんて、いくらでもいるから…………」
そうささやいたレナの目は
そこしれなく虚ろだった
魔法の光が
俺たちの身体をつつみ込む
転移魔法!
そう直感した
レナが
パーティー全体にかけた転移魔法
その瞬間、俺は
賢者スキルを極めし者の権能で
転移を拒絶した
「…………なんで
なんで残ったりしたの?
あなたには、代わりなんていないのに」
「レナ……
自分には、代わりがいくらでもいるなんて。
そんな悲しいこと言うな……」
「…………」
「世界だか、ブラック企業だか知らねえけど
いくら他人が『お前の代わりなんていくらでもいる』だなんて嘲笑ってきても
自分にとっての世界の中心は、
常に自分だけだろ!?」
びっくりした表情で俺を見るレナ
「それに、こーーんな可愛い女の子に、代わりなんているわけねえじゃん。レナちゃんの可愛さ、プライスレス!」
「…………なにも知らないくせに。バカ」
セリフとは裏腹に、どことなくレナの切迫した雰囲気は和らいでいた




