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武闘家修道女リザリザ登場

□□



勇者「ある人と合流しなきゃいけないから、まずは西の女子修道院にむかいます」



リムルル「むかいまーす!」



俺「あのな、ずっと俺の後頭部にしがみついてるけど、凡人なら首筋オワタになってるところだぞ?」



首のあたりが猫クサくて仕方ない


リムルルが俺の首に足を巻きつけて


肩車のような姿勢でずっと乗っかってるからだ


なんか台本形式になってるし。手を抜くな作者。



あと、女子修道院って、


危ない匂いがぷんぷんするんですが?



「リムルル、歩くのがツラいなら私がおぶってあげようか?」


リトさん、顔に怒りマークがたくさん浮きでて魔人ベジータみたいになってる


「マサムネの頭の匂いが好きだから、こっちでイイ〜」



火にニトロぶっこむのヤメテー!



青髪で無表情のレナさんはずっと俺をガン見してるし。


手が剣の柄にかかってるのは、なぜですか?


俺のこと切ろうとしてませんか?



スベった瞬間に叩き切るとか?


じゃあ、もうここまで何度も切られてるはずだな?俺。



ロゼッタは歌ってる。



にゃーにゃーにゃーにゃー


歌ってる。



普通のひと、俺と勇者だけか?



その勇者も、たまに俺と目が合うと


無言でほおを赤らめる


それであわててそっぽ向く


女の子みたいな顔で


しぐさも乙女とか



惚れるぞ?惚れてまうぞ?


ええんか?勇者



それにしても、女子修道院で合流する人とは誰だろう?



そういえば、最初に城で見たときより


パーティーの人数が少ない気はしていた



□□



嫌な予感、的中したった。



海辺の女子修道院。



若い修道女しゅうどうじょたちが


ぜんいん、床にたおれて気絶してる



「うちの若いもんを堕落だらくさせに来たのかーーー!?悪魔の申し子めーー!」



修道院長のシスターにホウキで追いかけ回された



勇者のパーティーたちが普通にせっしてくれてるので忘れてた。


自分のアホみたいな高さの魅力値。



ずっと世間とはなれて男断ちしてる修道女のまえに


いきなりイカれた魅力値の性愛オバケみたいなキャラが現れたらこうなるか!



勇者たちは、魅了攻撃にたいする精神耐性が常人とはぜんぜんちがうんだろう。



この開きっぱなしのフェロモンバルブを誰か閉めてくれーい!!




そんなドタバタのなか


おくから出てきたのは



修道女の服を着た


銀髪の女の子だった



エルフ系の見ため


ほっそりとしたスタイル


わりと背が高い



こんな可愛い修道女いたら


神父も信者も教会にいる男子みんな恋におちるだろっていう超絶の美人



そうか!



このパーティーに欠けてたもの!



それは!



清楚せいそおだやかでおしとやかな僧侶タイプやないか!


傷ついたとき、


優しく、温かく、回復魔法で癒やしてくれる。



そんな聖女タイプの女子やないか!



求む!セーニャ!


求む!ミネア!



「リザリザさん、装填そうてんは完了しましたか?」



勇者の問いに、こくんとうなずく銀髪の美女



ええのう。ええのう。


おしとやかさが肌からにじみ出とるのう。



それでこそ僧侶タイプ




「マサムネ、紹介するね!こちらリザリザ」





「世界一の武闘家を決める天下一武闘大会で6連覇をなしとげた


史上最強の武闘家。



拳聖リザリザさんです。」





エルフ系の見た目で



修道女のカッコーで




天下一武闘大会6連覇の拳聖って!




そこは聖女キャラであれー!



ちゃんと僧侶であれー!!




その瞬間、ちらっとリザリザの左手が見えた



それは、真っ黒な義手だった



ロボットじみた左手


なぜか禍々《まがまが》しい気配がする



「かなり良い弾が装填そうてんできたわ。待たせてごめんね勇者」



そう言って、銀髪のエルフ系修道女は


禍々《まがまが》しいオーラを放つ左手の義手を顔のよこにあげて



ガシャーンとにぎった。






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