表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/1173

ストーカー化するユキナ



ユキナはストーカーじみた行動をくりかえすようになった



朝の登校時も


夕方の下校時にも


必ず俺を待ち伏せている



そのまま、俺のうしろをずっとついてくる



最初の何回かはユキナの追跡をまいていたけど


どうせ翌日には家のまえや学校のまえで待ち伏せているんだし


可哀想になってやめた



そのうち、飽きるだろう


そう甘くみてた



子供の決意なんか、しょせんそんなもんだと。



ずいぶん、たてに距離がひらいたけど


一緒に下校して仲良く笑い合ってたむかしの事を思いだす


このごにおよんで、まだ俺はユキナの事を憎みきれていない



その日も、放課後の校門前でユキナが待ち伏せてた


その日は、別の待ち人もいた



リムジンが校門前に止まってる



リムジンの後部座席から降りてきたのは



ジャオーズ滝沢の娘で、中学生の滝沢カレン



制服姿だった



中学生をみて、大人びて見えるぐらいには感覚が子供に戻ってきてる



俺があんまりジャオーズ事務所のレッスンに顔を出さないのでじきじきに迎えに来たみたいだ


家までずっと追尾されるのも心苦しいから渡りに船だった



なぜか滝沢カレンは俺のほうへ歩みよってくると


首に腕をからませてきた


女子中学生の甘い香り


いや、俺も小学生の身体だから!断じてロリコンじゃないからな!




唇に柔らかいものがあたった


脳内が白熱する



キスされていた



甘い味の、ねっとりとした粘膜が舌にからみついてくる


思いっきり舌を絡ませる大人のキス



俺の生きてる時代の地上波テレビでは絶対に流せないようなイヤらしいキス


見せつけるみたいに、ながながと



こんなの初めて…………



って、中学生にレッスンされてどうするんや



アラサーが中学生に初めてのチューされててどうするんや。



1分ぐらいキスされて、ようやく舌が離れる



間近でみると、ジャオーズ滝沢の娘は超絶美少女だった


ハリウッドの大作映画に主演する女優さんみたいに華やかな顔だち



するどい視線を感じて振り向く


背中がゾッと冷える



鬼の目をしたユキナがいた



滝沢カレンは平気な顔でユキナに流し目をくれると


俺の手をぐいぐい引いてリムジンに連れこんだ


□□




「いきなり何をするだぁー!!」



思わずジョナサン・ジョースターみたいな口調で叫ぶ俺。(本当はセリフの誤植らしいけどwww)



「変な女につきまとわれて困ってたんじゃないの?」



「へ、変な女というか…………」



思いっきり幼なじみなんですが。



「ジュニアでも怖い目に遭ってる子はたくさんいるし、ストーカーには気をつけないと」


「はぁ」


「だめだよ。ストーカーにはあれぐらい見せつけて引導わたしてやらないと」


いや、思いっきり山火事にジェット燃料をぶっかけてるようにしか見えなかったですが?



車が修羅場から走り去って、


ようやく深いため息をつく



「そうだ!」



滝沢カレンはぽんっと手をたたく


オッサンみたいなしぐさだな



「変な女が離れてくまでしばらく私がマサムネの彼女になってあげるね」



「はぁ?」



「いや、本当の彼女じゃないよ。偽装カップル」



無駄に時代を先取りしてんじゃねえよ!!


逃げ恥の原作書いたのお前じゃねえだろうな?


「そうだ。それがいい。これからしばらくは私の彼氏として行動するの。いい?」


「いや、あなたの身に危険がおよぶ可能性が。てゆーか、ジャオーズって恋愛禁止じゃないんですか?」


「ジャオーズ事務所のメディア規制能力を甘くみてない?」


「そんなところで芸能界の闇を見せつけないで」


「じゃあ、今から練習ね。誰が見ても恋人に見えるようにしないと」


リムジンのやたら広い後部座席で、カレンがしなだれかかってくる。


このままだとジャオー滝沢をお義父さんと呼んで、一緒にお風呂とか入らなきゃいけなくなる未来しか見えないんですが。



気のせいでしょうか?









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ