表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/1173

ユキナの告白



しかし、あの氷像いつになったら溶けるんだろう?


東京スカイツリーぐらいの高さの氷像が朝陽をあびて


水晶のタワーみたいに光ってる



ほら。俺がギャングとの戦いのときに最下級氷雪魔法がつくった氷像ね。



教室の窓からもはっきり見えるんスけどwww



突然、あらわれた謎の氷山とかいって全国ニュースになって


観光客が押し寄せてるらしい


テレビの取材クルーも殺到して



氷像のまわりにはお祭のときの屋台がたくさん出てるみたい



近くの商店街にも観光客がながれて地元の経済がめちゃくちゃ潤ってるらしい



まさか、異世界で身につけた異能が地元の経済を救うことになるとはwww



そうだ。観光客を呼ぶために次はドラゴン召喚してみるか



いや、経済のまえに地元が壊滅するwww



1人でニヤニヤしてたら担任にチョークを投げつけられた



ぜんぶマトリックス避けしてやった



見たか、異世界パワー。はっはっはっ



あれ?なんか能力ムダ使いしてない?




久しぶりになんのトラブルも無く、平凡な義務教育生活を満喫できると思っていたのだが………



□□




放課後。学校の屋上。



俺はユキナに呼び出されていた。





「わたし、やっぱりマサムネのことが好きみたい」




…………正気か?




嫌な予感を感じつつも、幼なじみのよしみで仕方なく来てみたら



やっぱりあなたが好きでしたって。



キツいって


色んな意味で



前フリが効きすぎてるって



あんな事があって、乗りかえようとするか?普通?



抱きついてくるユキナ



怖い、怖い、怖い



そっと引き離した



ひどく傷ついた表情



こっちが傷つくよ。大好きだった人に、こんな態度とらなきゃいけないって。


しんどいわ。



涙ぐんだ俺の表情を見て


脈ありとカン違いしたのか



ユキナはもう一度抱きついてくる





「ごめん。お前と付き合うとか絶対にありえないから」



そっとユキナの身体を引き離して、


ちゃんと伝えた。




顔をくしゃくしゃにして泣き出すユキナ



大好きだった幼なじみに、こんな言葉を伝える日がくるなんて…………


想像もしてなかったよ



前世ではさ


ユキナを傷つけるくらいなら、自分の人生を破壊して引きこもるほうを選んでたのにな



なんで告白なんかしてくるんだよ



お互いにそっと離れてけば、傷つかずに済んだのに



俺の誤解で、ほんとはユキナは林田なんかと付き合ってなかったんじゃないか?って


そんな可能性も考えた



でも、海水浴場で林田と一緒にいるところを目撃されてたり


夏祭りで手をつないで歩いてるところを目撃されてたり



ユキナが林田と付き合ってたのは動かしがたい事実みたいだ


そういう目撃情報をマメに伝えてくるのがクラスのほかの女子ってのがまた


魂胆こんたんが透けて見えて笑っちゃうけど




ひざをついて泣き崩れるユキナ


俺はそのまま立ち去ろうとした



「なんで、もっと早くその顔にならなかったわけ?」



背中に声をあびせられる



「なんで夏休みまえにその顔でわたしのまえに現れなかったわけ?」



「…………」



「ぜんぶ手遅れになってから、ほかの男のモノになってから、変身してきてさ。なにそれ、復讐のつもり?


カッコ良くなってからわたしの前でほかの女とイチャついて。当てつけてさ。


そんなにわたしの事、怨んでたんだ?」



なにも、言いわけする気力が湧かなかった



ただ、変わってしまった幼なじみの顔をながめた。



見た目、見た目、見た目…………


お前、俺の中身なんか何一つ見てくれないんだな?


「わたし、あんたの事、一生うらんでやる。絶対にあんたの事、あきらめてやらないから。ほかの女のものになんか絶対にさせない。あんたのまわりの女、全員殺してやる」







ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!


『面白い!』


『続きが気になる!』


そう思われたら、↓の☆☆☆☆☆ボタンを★★★★★に変えて応援していただけますと嬉しいです!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ざまぁ展開いいよ! [一言] いいねぇ!好きよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ