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盗聴アプリ  作者: マーク・ランシット


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42/49

終わりの始まり2

「マークよ、聞くところによるともう2か月近くも小説を投稿していないらしいな」

「申し訳ございません」

「ワシに謝る必要はない。書くも書かぬもお主の考え一つじゃからのう」

「・・・・」


「マークよ、正直私はAOIちゃんで沈没するかと思っておったのだが、意外に評判良かったようじゃな」

「ご心配頂き恐悦至極にございます」

「この後、どの様な作品を考えておるのじゃ?」

「・・・・・」


 ・・・・・・・・・


「迷うておるのか?」

「御意」

「ワシとオヌシの仲じゃ、遠慮なく申してみよ」

「少しだけ書き始めた作品が2作ございます」

「タイトルは決まっておるのか?」


「一作が”移空のツバサ”で、もう一作が夢想家タックンの妖精たちを再登場させる物語でございます」

「ほう、移空のツバサとな。どの様なストーリーなのじゃ?」

「遠い昔、この日本に特別な力を持つ種族が存在しました。彼らはその特別な力ゆえに当時の支配者たちに重用されましたが、やがて逆に恐れられる様になり命を狙われることになりました。その種族の末裔たる少女の物語でございます」

「ありがちなストーリーじゃな・・・」

「詳しいストーリーをお話した方がよろしいでしょうか?」

「馬鹿者。それを話したら、読者の楽しみが減るではないか」

「御意」


「いつ頃投稿出来そうなのじゃ?」

「未定にございます」

「それでは妖精たちの物語はどうなのじゃ?」

「そちらも未定にございます」


「理由はなんじゃ?」

「書こうとしてキーボードの上に手を置いても、どうにも指が動きません」

「スランプという奴か・・・」

「その様な気もしますが、要するに背景や方向性のアイデアが浮かんで来ないのでございます」

「どうするつもりじゃ?」


「そうこうしているうちに、別のアイデアが浮かびまして・・・」

「何というタイトルじゃ?」

「菩提樹の下で・・・です」


「ほほお、お主にはめずらしい恋愛小説のたぐいか・・?」

「いや、あえて申せば小難しいファンタジー・・・、でしょうか。しかも短編にございます」


 ・・・・・・・・


「要するに、小難しい、独りよがりの、ファンタジー・・・もどきという事じゃな」

「・・・おっしゃる通りにございます」


「読者を一番置いてきぼりにしそうなやつじゃな」

「御意」


「それを書いてからではないと、次の作品が書けないということじゃな?」

「御意にございます」

「それが書き終えるまで読者を待たせるつもりなのかな?」

「いえ・・・・」

「どうやら決心したようじゃな」

「私の独りよがりの愚作をぶちまけて、玉砕しようかと・・・、決意してございます」


「いつからスタートするつもりじゃ?」

「来週の水曜日からを予定しております」

「短編と申したな?」

「恐らく7,8回で終わるかと・・・」

「それくらいなら、読者も我慢して読んでくれるかもしれんな・・」

「で、あれば良いのですが・・・」


 ・・・・・・・・・長い沈黙。


「2ヵ月近くのトントゴブサータか・・・」

「・・・・」

「新作を投稿したは良いが、オヌシの読者はもう一人もおらんかも知れんな・・・・」

「御意」


「・・・新たな愚策が、お主の作品群に加わるだけのことじゃ、何も気にすることはない」



 ・・・・・・・・・・・・


((・・・てか、これ盗聴アプリになってネーンジャねーの?))


((・・・既にあんたら、すげーー独りよがりなんだけど・・・))


((・・・どんな愚策か知らんけど、もう一回だけ読んでみる事にするかな・・・))






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