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盗聴アプリ  作者: マーク・ランシット


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40/49

スタバじゃないのよフロバだよ3

 無料版のアプリを起動した。

 アプリ側が勝手に選択した電話番号につながった。相手の電話番号は表示されない。


 相手は電話をしていない。盗聴が始まった。

 全く知らない他人の会話。胸が高鳴る。


 ・・・・・・・・・・・・・


「皆さんこんにちは。新人アナウンサーのマーちゃんこと、近藤一郎です」

 パチパチパチ。


{{あっ、こいつテレビ見てるんだ}}


「今日は最近話題になっている抹茶カフェチェーンのフロバについて一般視聴者を含めたパネラーの皆さんと一緒に議論して行きたいと思います。まずプロのゲストの皆さんを紹介します。お一人目はサブちゃんこと大川A策さんです」

「いよっす!!」

「おお、サブちゃんのキャラで来ましたね。もうお一人は、アメリカ生まれの日本育ち、トント・ゴブサータさんです」

「いよっす!!」

「おっと、サブちゃんを真似てきましたね」

「ワータシー、ずっとTV出てないからー-。みんな私のこーと、覚えてないでしょー-」

「・・・・・」


 ・・・・・・・沈黙。


「おいおい、無視かよ・・。ホッタラカシかよ」


 ・・・・・・・沈黙。


「サブちゃんは、もうフロバには行かれました?」

「おいさー。弟子のオーエを連れて行って来たさー」

「どうでしたか?」

「イヤー、エがった、エがった。マンズ、俺たちみたいなエンカシンガーには、スタバは似合わんバッテンね」

「抹茶を立てる人をタレントから選べるみたいですが、どなたをチョイスしたんですか?」

「サブちゃんファミリーから選ぼうとしたんだけんどさー、無かったんだべさー。そいで、仕方ないんで、石川のサユリーちゃんを選んだんダベサ」

「どうでした?」

「エがったー-。あの子の着物姿はマンズ、日本一だべな」

「抹茶のお味は如何でした?」

「そらー-、Front side of 1000 houses & Back side of 1000 houses のプロが立てたお茶だんべー、結構毛だらけ、ネコ灰だらけにきまちょるじゃろー」

「いま、英語の発音良かったですね」

「サブちゃんファミリーも、密かに海外進出ねらってるからねー-」


「あれ、トントさんから質問ですか?」

「サブちゃん。大川A策をどっか置き忘れてねーか」

「・・・・・・」


 ・・・・・・・沈黙。


「おいおい、無視かよ・・。ホッタラカシかよ」


 ・・・・・・・・・・


「マーちゃん、マーちゃん」

「あっ、秋葉原の近藤一郎さんと中継が繋がったみたいです」


{{じゃあ、お前だれだよ?}}


「あ、間違えました。金堂一郎さんでした」


{{同じ、発音かよ。ハジTVの人事課は大丈夫か?}}


「マーちゃん。見て下さい。アキバのフロバの前には物凄い行列が出来てます」

「いやー-、これはスゴイ。列はどれくらい続いてるんですか?」

「恐らく、300000ミリは続いていると思われます」


{{ミリかよ。普通はメートルかキロだろ。本当に大丈夫かこのテレビ局}}


「女性が多いですねー」

「そうですねー。しかも3、4人のグループが多いです。恐らく一緒にお茶してくれるタレントが目当てじゃないかと思われます」

「金堂さん。ちょっとインタビューして貰えませんか?」

「了解です。それから、マーちゃん。これから僕のこと、เงิน ちゃんて呼んでもらえませんか?」

「分かりました。それでは เงิน ちゃん、宜しくお願いします」


{{ちょ、ちょっと待てよ。お前たち、読者のみなさんをぶん投げてないか。そんな文字読めねーじゃねーかよ}}


「すいませーん。ハジTVなんですが、ちょっとインタビューさせて貰ってもいいですか?」

「もちろーーん。オーケーでーす」

「今日はどちらから来られました?」

「千葉の四街道から来ました」

「えっ、それじゃあお茶代より交通費の方が มันไม่แพงเหรอ ?」

「nous ne nous soucions pas de l'argent」

「ああ、そうなんだ。今日の一番の目的はなんなのかな?」

「もちろん、Kupiga picha na talanta です」


「最後の回答はスワヒリ語でしたね。タレントと一緒に写真を撮ることが目的の様です」


{{マーク、オメー、독자를 망칠거야.!!}}

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