表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命の相手  作者: maiko
14/24

怪我

景先輩と連絡を絶ってからしばらく経過した。


あと1週間で夏休みといったところで僕の不注意からケガをしてしまった。

階段で足を踏み外してしまい捻挫をしてしまった。

痛みはあるが、靭帯が伸びてしまっただけだったので固定すれば時間がかかるが足を引きずりながら動くことはできる。

2週間もすれば痛みも引き自由に動けるとのことだった。


最初は長兄の麻兄が家に来いと大変だったが、自分の責任だし何とかできると断った。

バイト先にも迷惑をかけてしまった。


最近は講義とバイトばかりでゆっくりしていなかった。

少し気持ちも落ち着いたしこの際だから身体を休めようと思う。


大地達にグループラインで捻挫してしまったため講義を休む旨を伝えた。教授陣にも大学を通して連絡を入れてもらい、出席の代わりに簡単なレポートで対応してくれることになった。

この2週間はゆっくりできると思ったがレポートに追われることになりそうだ。

でもこの2週間が終われば本格的に夏休みを楽しめる予定だ。

お盆は兄たちと一緒に実家に帰る予定としている。

ケガが治ったら大地達を遊びに行く約束もしている。

このためにバイトをしていたのではないがバイト代もだいぶたまったため遊び放題だ。


*****


ケガから2日たちだいぶ痛みも落ち着いた。勝手もわかってきたため家の中ではわりと不自由なく動き回ることができるようになっている。


昨日は3人がお見舞いに来てくれた。買い出しに行けない妥当といろいろと買ってきてくれたのだ。こんなとき友達のありがたみを感じる。

明後日は次兄の恵兄が様子を見に来てくれることになっている。

僕は家族にも友人にも恵まれており幸せだと思う。


机に向かってレポートを記載していると玄関のインターホンがなった。

オートロックのインターホンは鳴っていない。

「誰だろう?今日は誰か来る予定はなかったはず。」

不審に思いながら玄関のインターホンの対応をする。

オートロックにはカメラがついているが玄関のインターホンにはカメラがついていないため誰が来たのかわからないのだ。


「はい?どちら様ですか?」

『俺だ。』

聞き覚えのある声にはっとする。

ずっと避けてきた僕の大好きな声。

「どうしたんですか?」

『ケガをしたと聞いて気になってきたんだ。開けてくれるか?』

「今部屋が汚いので・・・。」

『開けてくれるまでここにいる。』

景先輩は帰るような様子はみられない。そのまま先輩が入口に立っていたら近所の人に不信に思われる。

意を決して迎え入れる準備をする。

「ちょっと待っててください。」


どうしよう。

久しぶりに先輩の声を聴いたらドキドキしてくる。

諦めていたはずの恋にまた火がともる。

その火に気づかないふりをしてかぶりを振る。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ