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召喚された

父とデート(お散歩)をしていると、突然父の足元が光り初め、眩しさに目を閉じた。

光が弱くなり、目を開けると父に抱っこされたまま、洞窟のような場所にいた。


「沙希、大丈夫だった?」

父が私を抱っこしたまま心配そうに異常がないか確認している。

「うん。大丈夫。パパは大丈夫?」

一通り確認し終わったがまだ心配そうな父を私も心配そうに見つめる。


「ゴホンッンン、勇者様ようこそいらっしゃいました。」


2人でお互いを心配しあってると、ずっと近くにいたけど無視していたおじさんが割って入ってきた。

父との時間を邪魔されて少しムッっとした。それは父も一緒だったみたい。


「あのさぁ、娘との時間邪魔しないでくれない?デート中だったんだよ?」


静かに怒りを表す父。父は私を怒ることなんて滅多にないから珍しい姿を見れて密かに喜んでいる娘の雰囲気を察したのか父が私を見て微笑む。

密かに2人でイチャイチャしてたら、おじさん達は慌てたように説明し始めた。


曰く、ここは異世界で私達がいた世界とは異なること。そしてこの国は前世の私を冤罪で処刑した国であること。父が勇者であること。この国はとあることが原因で勇者が居ないこと。



全て聞き終えて思ったことは自業自得だろってこと。呆れる私を抱っこしたままの父はどう思っているんだろう?

父の方をチラッと見ると目が会った。父はずっと私を見てたのかな?

私に向けてニコッっとしたあと真面目な顔でおじさん達を見た。


「さっきも言ったと思うんだけど、娘との時間をダラダラとどうでもいい話で邪魔しないでくれる?」

まだ何か喋っていたおじさん達の話を遮って言った父の顔はとてもかっこよかった。


さすがにおじさん達もこれ以上はまずいと思ったのか、お城の客室らしき場所に案内した。

ところで、私はずっと抱っこですか?前世の話も言うタイミング逃したし、どうしよう?



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