両親と男
第1話の2部です。
ゆっくり読んで行って下さい。
私は、この名前を付けた両親を憎んだ。
でも、その憎しみは、すぐに無くなった。
両親も私みたいに、辛い道を歩んでいた。
父親は、私が生まれた後、交通事故で亡くなったらしい。
母親は、私の入学費などの、学校に必要なお金を、置いて行ってくれる。
母は、私が何不自由なく生活して行けるようにと、毎日働きに出ていて、「無理しないで」「私のことは大丈夫だから」と話すが、『大丈夫、大丈夫』と言って、休む事もない。
そして私は、高校生になった。
今日も母親は、仕事だが、『今日は、早めに帰るからね。天使の制服姿、楽しみにしてる』と言って、仕事に行った。
私も、やっと普通の学生生活を送れる事に、安堵した。
、、、安堵したかった。
私を小・中いじめてきたグループが、私のクラスに居た。
そのグループを見た瞬間、吐き気が止まらなかった。
なんとか入学式を、終える事ができた。
だけど、入学式後の空き時間。
初めて会うクラスメイトが居る中。
1人叫ぶ者がいた。
『この中に犯罪者がいまーす♪』
私を、ずっといじめてきた、
『誰だろー、見えないなー』
グループの中の1人、、
『あー居た!あそこのエンジェルさんでーす』
竹道宋二と言う男・・・
次は、第1話の3部です。
次回も彼女の回想シーンです。