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短編集  作者: 朝倉新五郎
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デート

デートの終わりってこんな感じですかね?

別れ際に俺のコートの袖を引っ張りながら、何かを求めるような表情を見せている


何回目かのこのデートというものは、いつも泣き出しそうな君の顔でしめくくられる

「どうした?何かまだ行きたいところがあるのかい?」


いつか誰かにいわれた事があったな・・・と思い出す


「お前みたいにこれっぽっちも女心がわからない野郎をどうしてあの子が好きになるんだかな」

その時は軽く流してしまった言葉だったが

あれから少しだけ理解できたと自負はしている


「次の日曜までは寂しいよな」


そう言えば良いんだろう?


それで抱きしめてキスをすればいいんだ、俺だって馬鹿じゃない


「あはは、貴方でも寂しいと思う事なんてあるのね?」

うつむいていた君が明かりが灯ったような笑顔を見せた


「そりゃ、俺だって時にはあるさ」


実のところ本当にそう感じているようだった


それは俺が初めて知る微妙な心の動きだった

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