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異世界ツアー  作者: 緑山 五月
8/24

8話 昇格試験

基本的に短いですね、毎回。



半月が過ぎて、動く事にした。


ミカはいくらでも欲しがるが・・


仕事に行ってくると言って宿を出る。


しばらく戻れないと言って金を預けた。


ミカ達には文字の練習をさせておく。


オレは大体覚えたけど、あいつらはまだだ。


この身体の性能のせいか、すぐ覚えちまった。


魔法のイメージを確保する。


それはまあ何とかなった。


半月の間、静かな心はそれを獲得したからだ。


イメージが無ければ想像すれば良いだけだった。


だから色々な魔法を想像してみたんだがな。


使えるかどうかはこれからの狩り次第。


彼方のゴブリンに、ウィンドカッター。


ちょいと制御が甘いが、バッサリだな。


身体強化・・うしっ、力が沸くな。


ミニファイア・・よし、焚き火クラスだ。





そんな調子で順調に魔法を行使した。


けど、困難だったのが飛行魔法。


浮かすのが精一杯で、安定しないのな。


まるで下手糞なヘリパイみたいな気分だった。


ふらふらと、ゆらゆらと、少し浮いて移動する。


もし半透明ならまさに幽霊ってか。


幽霊の気分が判る魔法・・って違ぇ・・


くそ、何とか制御してやるぞ。


狩りをしながら浮遊の稽古。


やってるうちに慣れてくる。


そのうち狩りに使えるようになる。


そうなると移動時間の短縮がやれる。


速度も速くなり、気付いたら10日狩ってた。


でかいリュックに部位を詰め、それ以外は倉庫へと。


そしてギルドに売りにいく。





「なっ・・何ですか、この量は」


「良いだろ、ほれ、換金」


「一体、何十人で・・はっ、はい、そうですね」


「一応、単独なんだが」


「それが本当なら昇格ですね」


「信じてないみたいだな」


「当たり前です。こんなにとかあり得ません」


「けど、10日の成果だぞ」


「単独で10日でもあり得ませんよ」


「なら複数でも良いけどよ」


「最初からそう言いなさい」


「まあ良いけどな」


「推薦は出しておきます」


「はいはい」





受付の推薦を受けて説明を受ける。


昇格に伴う色々な事について・・


まずは冒険者のクラスについて。


1から10まで増えてって、10で昇格とか。


だから今は初級冒険者って事になる。


初級1がゴブリンと薬草採集で5になった。


まあ、群れの殲滅とリザードマンのせいだが。


依頼に関わらず、獲物の換金も査定の対象とか。


だったら上級者に狩らせて自分は昇格とかさ。


そう聞いたら貴族の子弟の常套手段だそうだ。


だから中級に上がる前に試験があるらしい。


中級から一人前と呼ばれるようになるらしい。


そして中級の試験は盗賊の退治が多いとか。


つまり、殺しを体験させる訳だな。


そして、今回の換金で中級の試験資格確保だ。


そこで換金所に死体をぞろぞろ。


盗賊の死体と言えば、手配書と見比べて・・


いくらか金になったけど、試験官の前で殺せか。





明日、中級試験をやるらしい。


なので、それに混ざれと言われた。


滑り込みセーフだな。


ツキイチとか言ってたし。


試験官4人と受験者4人のマンツーマンとか。


盗賊にやられそうになったら助けるとか言っている。


まあ、中級になろうってのが死んだらまた育成だもんな。


気持ちは判らんでもないな、こんな田舎の町だし。


人材の保護は必要なんだろう。


オレに付くのは中級の8だそうだ。


無事にクリアしたら9になるとか言っている。


試験官で上がるとか、何だかお得だな。





その日もミカに付き合って、翌日また仕事だ。


そう言って宿を出る。


文字は中々に難関らしく、時間が掛かるそうだ。


そして中級試験は近隣の盗賊のアジト殲滅。


受験生が1人ずつ殺したら、後は試験管が倒すらしい。


中級5人居ればやれる仕事らしく、見学も経験と言う。


それでランクが上がるのか、成程な。


だけど、見てるだけとかやってられるかよ。


まあいい、現場で横取りすれば良いだけだ。


町から歩いて2時間の、林の奥の崖の洞窟。


試験官の1人が偵察を終えて渋い顔。


どうやら、想定より多いらしい。


数人釣りだしてオレ達に殺らせる計画らしい。


だけど、数が多いから困難だと話している。





「別に良いだろ」


「どうしてだ」


「別に好きなだけ殺しても良いんだろ」


「お前・・経験者か」


「盗賊の換金じゃ信じなかったがな」


「よし、ならな、他の受験者のサポートに回れ」


「多過ぎたら間引くんだな」


「話が早くて助かる。よし、やるぞ、お前ら」


「「「おうよ」」」





懐から短い棒・・杖を出して身構える。


釣って来たのは8人か、多いな。


ぶつぶつと呟いて、風の魔法で数を減らす。


呟きながら1人ずつ殺していく。


受験生の数に合わすように・・





「大した腕前だぜ」


「どうも」


「よし、1人が1人ずつ、殺せ」


「「は、はい」」





どうにもオレも試験官だな、クククッ。


しっかし中級になろうってのに何だそれは。


殺して吐くかよ、臭いだろ。


おっと、洞窟の中から多数の気配接近だな。


推定・・おいおい、40人ぐらいいるぞ。


大丈夫なのかよ、試験さん達よ。


修正が終わった分をまとめて出した後は、しばらく出ません。

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